今日は、ばあ様の鍼の日であった。帯状疱疹後神経痛が治まらないようで、ばあ様はぐずぐず言っている。暇なときは特に痛みを訴える。医者は「薬は何も出しません。針をしっかりしてもらってください」と言ったと母。しかし、ばあ様は「鍼なんかで治るもんか」と不機嫌である。
鍼灸師の人がもうすぐ来るよと伝えに部屋に言ったとき、「こんな痛いところに針なんか刺されちゃ、ひどうなる!」とぷりぷり怒っている。
鍼灸師の男性は、ひじょーに優しい。こんなババーにも、辛抱強く優しく笑顔で対応してくれる。
ば「ピリピリ痛いところに針なんか刺すから、余計に痛くなると思うんですが」
鍼灸師「(にっこり)ああ、そうですかあ。痛いのはよくないですねえ。どこらへんが痛いですか?」と背中の痛いところを確認。「じゃあ、痛いところを避けて、その周りに針をしていきましょうかねえ」
ば「針からばい菌が入るんじゃないかと思うんですが」
鍼灸師「(はっはっはと笑う)そうですか。じゃ、しっかり消毒しておきましょうね。ちょっと冷たいですよ〜」と消毒。

で、針を刺したと思ったら、ばあ様は突然、「私が満州に居たときに・・・」と昔話を始めた。いつもの話なのだが、鍼灸師は最後まで話を聞いてくれる。ばあ様、リラックス。治療が終わった後、そのまま20分ほど寝ていた。

太陽の暖かさのような鍼灸師の勝ち。

あたしは強風の北風タイプだからな。太陽に憧れるよ。