新しいカテゴリーの[Paperwork]である。
腹をくくって結婚することにした。
いや、もう何年も前に婚約はしており、私自身もここまで長く遠距離の関係が続くとは思っていなかった。
何が面倒と言って、諸手続きである。私はこういうことが激しく嫌いである。面倒。しんどい。かったるい。いやいや、そんなことを言っていてはいけない。献血などに逃げていてはいけないのである。(あれは役所に行きたくないための逃げだったのか。)
年末にPが日本に来るのだが、その後一緒にフィンランドに行って婚姻予定。だが、そのときに移住するわけではない。一度帰国して、最終的に荷物の整理をしてから引っ越す。ここがまた危ない。だらだらと引越し準備をしてしまったらまた怒られる。
ということで、手始めに区役所に行って、戸籍謄本と婚姻要件具備証明書(要するに独身証明書)をもらってきた。独身証明書をもらう窓口の担当が、用紙を記入している私に言いにくそうに一言。「念のため、お相手の性別もお伺いしていいですか」 21世紀だわ。
Pのフルネームが必要だろうと思ったので、事前にミドルネームの確認をしておいた。Pには2つミドルネームがあるのだが、1つしか思い出せなかったのだ。3つ名前を書くとなると結構長い(カタカナで記入)。その他、Pの国籍、誕生日と性別を書いて提出。
待っていると、担当者が「本人は未婚で」と「本人は独身で」のどちらがいいかと聞いてきた。どっちだっていいよと思ったが、何か法的な表現に違いがあるのか私には判断できない。「未婚でいいです」と言うと、担当者は、「どちらでも結婚に支障はないという証明にはなるので、大丈夫なんですけど」と言い、すぐに「未婚」を受け入れないので、「独身」の方を薦めたいようであった。英語にした場合、unmarriedよりsingleの方がいいとかあるんだろうか。知らない。何でもいいので、「じゃ、独身で」とお願いした。
ほどなく出来上がった一枚の紙。ワードで簡単に作れそうな見た目である。コンピューターが一般的なツールとなっている今、書類が公式なものであることの証明は必須だということがよくわかった。
手数料:
戸籍謄本 450円
婚姻要件具備証明書 300円

これらの書類を翻訳会社に公式に英訳してもらわねばならない。フィンランドフィンランド語とスウェーデン語が公用語なわけだが、書類は英語でも受理してくれる。自分で訳すのはだめらしい。戸籍謄本なんて、固有名詞がほとんどなのに、自分でやりたいわと思いつつ、今、複数の会社から見積もりを取っているところである。
原本も英訳も、公式文書であることを証明するため、外務省からアポスティーユをもらわねばならない。以前は原本のアポスティーユだけでよかったらしいが、2011年9月からは翻訳にもアポスティーユが必要になったとか(フィンランド大使館より)。
そんで、英訳は公証役場で公証してもらって、法務局で公証人押印証明とかいうのをもらって、その後外務省へアポスティーユの申請をしなければならない。
このすべての工程を請け負ってくれる会社もある。ただ、当然ながら手数料がかかる。広島は、公証人役場も法務局も行きやすいところにあるし、アポスティーユは郵送でもらえるし、自分でやってもいいかなと思いつつも、その時間があれば編物をしたいしなどと思う初冬の頃。
東京と神奈川では、ワンストップサービスというすばらしいサービスがある(外務省の説明)。公証役場で、法務局の公証人押印証明と外務省のアポスティーユが一度にもらえるのだ。なんて便利。うらやましいわ。

さて、どうするか考えよう。