生まれて初めて、献血をした。近所の銀行に行ったら、献血車が止まっており、赤十字のたすきをかけたおじさんが、「献血お願いしま〜す」と道行く人に声をかけていた。
以前は、一泊でもイギリスに滞在したことがある人は献血をしてはいけない、というルールがあった。狂牛病対策である。ちょうど狂牛病が問題になっていた1996年に2週間ほどイギリスに旅行に行った私は、このルールゆえに献血ができなかった。当時、現地のレストランでは、牛肉を使ったメニューは全然見なかったんだけどね。
そのルールが数年前にもっとゆるくなったらしく、2週間くらいの滞在では問題なくなった。
その他の献血をする資格について何も知らずに問診表を記入した。海外から帰国して4週間以内の人はだめらしい。昨日で4週間だった。ぎりぎり。
海外の滞在歴を把握しておかねばならないのを知らなかった。「フィンランドに通算どれくらいいたか」と聞かれたが、とっさにはわからない。「大体でいい」と言われても、全然わからない。数えたことがない。問診担当者は書類を調べ、「フィンランドは通算5年だったらだめですね」と言っていた。5年も行っていないのは確かであるのでそう伝えたのだが、「いつから、どれくらいの頻度でどれくらい滞在しているのか」と聞かれた。2005年の12月に初めて行ったことは覚えていたので、それ以来、数ヵ月毎に1〜2ヶ月単位でしょうか、としかその場では答えられなかったが、まあ大体そうだと思う。1年間行かなかったこともあるけど。
今、赤十字のサイトを見たら、フィンランドの滞在は「昭和55年(1980年)から平成16年(2004年)までに通算5年以上」となっているではないか。だったら、私には関係無い。色々質問されて時間を取ってしまい、後の人達を待たせてしまって申し訳なかった。
初めてなので200MLだけと思っていたのだが、「体重50キロ以上の方には400お願いしてるんですか」と血が欲しそうだったので、同意した。
献血する前には水分を採るように、とスポーツドリンクとお茶のペットボトルが並べてあった。私はお茶を選び、順番を待った。献血車のベッドに座り、腕を出したところ、看護師さんが私の手を触り、「あ。カイロをどうぞ」とポケットから出してくれた。冷たい手だと血流が悪いのかな。カイロを握っていてもスピードが遅かったらしく、別の看護師さんが手袋を外して私の手を両手で覆ってくれる始末である。「ゆっくり握ってゆるめて、を繰り返したら、もう少しスピードが上がると思います」とのことで、グーパーをし続けた。
特に気分が悪くなることもなく終了。タオル、絆創膏、健康ドリンクの入った紙袋をもらった。私が順番を待っているときは、「タオルと卵とどっちがいいですか」と終わった人に担当者が聞いていたのだが、私には選択肢はなく、タオルだけであった。卵、大人気。私も卵が良かったな。
帰りにスーパーに寄ったのだが、しゃがんで商品を見て立ち上がったところ、激しい立ちくらみがあった。立ちくらみはいつものことなのだが、明らかに程度が激しかった。やはり血を採った影響なのね、と一人納得した。
今日は早く寝よう。