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- 作者: 矢口敦子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 文庫
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しかし、40近い女が高校生に魅かれるというのはアリなのだろうか。今で言うアラフォーってやつか。くだらない言葉。本に出てくるような美形だったらドキドキするのだろうか。まあ、可愛い青年だなと思う気持ちを持つことは想像できるが、ドキドキはどうだろう。
私の生活では、男子高校生と話をする機会などないが、今まで二度ほど道を聞かれたことがある。一度目は午後10時くらいに一人で歩いていたとき。突然高校の制服を着た男子が近づいてきたので、一瞬警戒した。「すみません」というので顔を見たら、眉毛は細く整えてあったし、思わずかまえてしまったのだが、「XX駅に行きたいんですけど、どっちに行けばいいんでしょうか」とまったく普通の態度であった。眉毛の太さで人を判断してはならない。ごめんな、ぼうや。道を教えると、「あ、どうも、ありがとうございました」と会釈をして去って行った。
二度目は、結構強い雨の降る日に私が歩いていると、傘も差さずに自転車に乗っていた男子高校生に「すみません、このマンション知りませんか」と聞かれた。なかなか整った顔立ちをした少年であった。シャワーを浴びたようにびしょぬれである。雨の中、マンションを探してうろうろしていたようだった。「このマンションなんですけど」と見せてくれたメモには、近所にあるマンションとは微妙に違う名前が書いてあった。「1階にXXって店が入っているって言ってました」と言うので、「だったら、このメモの名前がちょっと違うけど、きっと&&ってマンションだと思う」と言い、行き方を説明した。「はい、はい」と素直に一生懸命聞き、「ありがとうございました。」と会釈をしてまた雨の中を去っていった。その素直さというか、なんつーんだろうね、可愛い子だなとは思ったよ。ぼ、母性?