Real World

Real World

この間図書館で借りた桐野夏生リアルワールドの英語版を読み終わった。むー。日本語ではもっとおもしろいのだろうか。
母親を殺す男子高校生と、その事件に関わることになった4人の女子高生が語るスタイルで書かれている。英語で読んでいると、若者の話し方をよく知らない中年の翻訳者が無理して若作りした言い回しを多用しているという感じがした。
登場人物は日本の高校生であるわけで、当然ながら受験と塾が出てくる。受験のために勉強するという私のどゎいきらいな話がそこここに出ていて、日本での私のどゎいきらいだった高校時代を思い出して気分が悪かった。当時は、カビだらけの狭苦しい汚い部屋に閉じ込められた気分で毎日を過ごしていたので。
話の展開もなんだか弱っちいと思ったのだが、オリジナルのレビューは絶賛している人達もいてちょっと意外。日本語で読むと違うのか。
リアルワールド (集英社文庫(日本))

そして今、Pがこの本を読んでいるのだが、日本の高校生の生活や文化がわかっておもしろいと言っている。そりゃ、これはフィクションで、こんな極端な罪を犯す高校生がごろごろいるわけではないのは彼もわかっているが、フィンランドとは全然違う様子が垣間見れて興味深いらしい。
"interesting"はフィンランド語で"mielenkiintoinen"。 ミエレンキーントイネンと言っている間に、"The book is interesting"と英語で言える長さの単語だ。「ミエレン・・・なんだっっけな」と何度も忘れている単語なので、ここに書けば覚えられるかなと思って書いてみた。紙の単語帳は増えるが、頭に全然入っていない悲しい現実。