昨日買った「ラブ☆コム」の一巻を読んでみた。英語で少女マンガを読むのは初めてだ。なかなか新鮮。アメリカ英語の話し言葉。高校生らしい言葉遣いではあるのだが、Mちゃんにはわからない表現もあるだろうなあと感じた。激しく汚い言葉遣いがあるわけではない。でも、私自身がティーンのときに使っていた表現でも、彼女は使わないほうがいいだろうなあというのはあった("It pisses me off"とかさ)。まあ、彼女が使わなくても、アメリカに行けば周囲の若者はお互いの会話では普通に使うだろうから、そういう言葉を知るというのはいいとは思うが。私がこの漫画を買ったせいで、彼女の言葉遣いが悪くなるのは困るわ。
しかし、高校生が主人公のラブコメというのは、いつの時代も似たようなものだ。クラスで一番背の高い女の子と一番背の低い男の子の話。携帯電話やカラオケボックスなど、いまどきの小物や背景は出てくるが、話の流れは「30年前に読んだことあるわあ」というものである。懐かしい。
二箇所気になったシーンがある。主人公の女子が、いじけているる主人公の男子を"You meathead!"と叫びながらこぶしで殴り、その数ページ後には男子が女子を同じ台詞を言いながら殴る。漫画ならではの展開である。おそらく、私が12歳のときにこういうシーンを見ても、「暴力」とは感じなかったと思う。だが、Pはこういうことに非常に敏感である。まあ、アメリカ滞在時も思ったことがあるのだが、叩くとか殴るという行為に日本人は鈍感かもしれない。大体、芸人でもすぐ頭をはたくじゃないか(あれは私も大嫌いだ)。
気になったので、Pとビデオチャットをしているときにそのページを見せてみた。"うーん、I don't like it."との感想。やっぱりね。特にグラフィックな描写ではないのだが、殴るという行為が引っかかるらしい。だが、Mちゃんには、これは漫画だから、と言葉遣い同様、ちゃんと説明すればよいということで、この漫画でいいと言う。親の許可ゲット。
Pの家にMちゃんが漫画を置いていったとPが言っていたので、なんの漫画か聞いてみた。作者が"Kazumi Ohya"だと言う。そこまで聞いてすぐにアマゾンで調べてみたら、男子高校生が寄り添った絵の漫画がどどどと出てきたので、「Mちゃん、これはまずいでしょっ!」とぎょっとしたのだが、タイトルは"Dream Kiss"だとPは言う。それらしき日本語のタイトルを探したところ、「夢Chu」だと判明。まさに夢にも思わなかったタイトルだ。さすが少女マンガ。これは、"Above 12"のratingらしい。ならば、"For teens"のラブコンでもOKだな。