ちりちりする唇用に何か薬はないものか、と薬局に言ってみた。Apteeki(Pharmacist)と書かれた店がそこらじゅうにあるが、私が入った店数件にはすべて、やたら従業員の数が多いと感じた。雇いすぎでは、と思うくらい、白い上っ張りを着た人が大勢うろうろしている。全員が薬剤師ってわけではないと思うがどうなんだろう。単なる売り子も白衣を着ているとしか思えないのだが。
今日行ったバスセンターKamppiにあるApteekiでも、せまい店内に5、6人いた。近くにいた中年女性に、すみませーん、唇に塗る薬を探してるんですが、とおそるおそる英語で話しかけてみた。彼女は無言で私を見つめたので、英語通じなかったかな、すみませんね、当然のごとく英語で話しかけて、と思っていたら、だまってリップクリームなどがある棚へ向かうではないか。なんだ、通じてたのか、しかし無言、しかも無表情って、なんか怖いな、と思いつつ症状を説明。彼女は絶対に私の顔を見ることはなく、ただただだまって商品を手に取っては、その説明を読んでいる。そして、一つのリップクリームを私に渡し、"try this."と一言。痒いのにも効きますか、と聞いたら、一言"No." じゃ、皮向けとか乾燥用ですか、と聞いたら、"Yes." それ以上の情報は入手できないな、と思い、んじゃ、これを試してみます、キートス、とレジへ。会話が英語だから、客が外国人だから、というよりも、接客自体が苦手という印象であった。特に不愉快とかそんな風には感じなかったが、あまりに無表情で、あさっての方向を向いてぼそっと話すので、なんだか怖かった。
で、買ったリップクリームは、以前かゆみ止めに買ったBepanthenのリップ版、Bepanthol。3.80ユーロ。ビタミンB5などが入っているらしい(Pに説明書を訳してもらった)。しばらく使ってみよう。一晩使った感想は、なかなかナイス、である。ワセリンや紫雲膏よりいいかもしれない。様子見。