こっちの暖房はセントラルヒーティングである。日本でそう聞けば、一戸の家の中がセントラリーにヒートされているのか、と思ってしまうが(少なくともあたしはそう思った)、こちらでは近所の地区一体をセントラリーにヒートすることを指す。Pが言うには、寒くなったらいつのまにか各家庭に暖房用のお湯が送られてくるのだそうだ。バスルームも含む、家の中すべての部屋にパネルヒーターがあり、そこからほんわか熱が出て、実に自然に家中を暖めてくれる。顔だけ暑いなどということはない。暖房するものがお湯とは知らなかった。デロンギみたいなオイルなのかと思っていた。
だが、難は、こっちが寒いと感じても、あっち(って誰か知らないけど。市の暖房局とか・・・)が、「そろそろ暖房するかね」と決めてくれないと、家は寒いままなわけである。まあ、寒いと言ったって、外気温が8度でも、二重窓だからかなんだか知らないが、冬場の日本の家よりはずいぶん暖かい。カーディガン一枚でも羽織っていれば平気である。
それでも昨日はなんだか寒いと思ったら、外は3度であった。暖房機を触ってみたら、ほんのり暖かくなっていたので、さすがにもうお湯を送ってきてくれているようだ。今週末は雪かも、という予想が出ているらしい。