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沈みかけたようにしか見えないボートも、とりあえず斜めのままフリーズ。
先に氷の上に立っていたPが、早く来いというのだが、怖い。最近、気温はプラスで暖かったではないか。しかし、Pは氷は厚いので心配ない、早く来いとうるさい。
別のところから来るようにPに言われ、少し歩いて、もっと氷の厚そうなところから海へ降りた。
暖かくなって、一度割れた氷が、また凍ったということなのだろうか。ひび割れたところもカチンカチンに凍っていて、結構厚みがあるようではあったが、なるべく踏まないようにした。畳の縁を踏まないように歩くように、そろそろとひび割れを避けて歩いた。
アイスフィッシングをしている人もいたし、もっと沖の方を歩いている人もいたが、合計5人くらい見ただけで、あとは皆さん、陸を散歩していた。懸命だと思う。
雪がないので、ツルッツルの氷の上を歩くことになるわけだが、Icebugのおかげで滑らず大丈夫であった。足を滑らしてみたのだが、引っかかって滑らないのである。さすが。
"potkukellkka"という、蹴って前に進むソリに乗っているおじさんがいた。海の上にいるのも全然怖くないみたいで、思いっきり氷を蹴りながら、滑っていた。首から赤い筒のようなものを下げていたので、Pにあれは何かと聞いてみた。アイスピックだと言う。もし氷が割れて海に落ちた場合、アイスピックで氷を突き刺して這い上がるというのだ。「自分も持っている」とポケットを叩くP。
あたしは持ってないよ。
正体、見たり。