最寄のショッピングセンターの中庭にクリスマスソングを奏でるアコーディオン奏者と、子供たちに愛想を振りまいているサンタクロースがいた。マイナス15度なのにずっと外にいて大変だ。アコーディオンの人なんて、指が動いているのが不思議だ。
通りすがりの子供連れの女の人が、サンタクロースに「月曜日にね」とあいさつし、サンタが手を振ってうなづいていたのがおかしかった。子供はそれを見てどう思ったかインタビューしてみたかった。
私は、小学校3年生までサンタクロースを信じていた。 小学1年のときだったと思うのだが、当時東北に住んでいた従妹が冬休みに広島に遊びに来ていた。クリスマスの日に、私は彼女の泊まっていた、彼女の父方の祖母の家に遊びに行った。そこで、私は彼女とおそろいの布製のバッグとパジャマ入れをクリスマスプレゼントとして渡されたのである。私は、「なぜにサンタさんは、私と彼女がいとこ同士だということを知っていたのか。なぜおそろいのプレゼントを用意できたのか。」と驚愕したのであった。いつもは全然違うところに住んでいて、たまたま従妹は広島に遊びに来ていたのに、なぜに居場所がわかったのか、不思議で不思議で仕方なかった。

なんという純真無垢な子供。

こんなひねくれた大人になるとは。

しかし、パジャマ入れってなつかしい。猫だかなんだかの顔がついた、布の袋で、壁にひっかけるタイプのものだった。

何歳までサンタさんを信じているかという統計があった。小学校6年でも38.5%が信じているというのは、ちょっと驚き。ほんとかな。信じているふりをしている子供も結構いそうな気がする。中学3年の17.6%という数字の高さも意外。

Pに何歳まで信じていたか聞いたら、一度も信じたことはないという返事。いつも親からプレゼントを渡されたと言う。フィンランドでは、クリスマスイブにプレゼントを開けるので、寝ている間に枕元にプレゼントが置いてあるなどという展開がないから、という説明。家まで来るサンタというのは、雇われた人なんだと。

サンタクロースが住んでる国ってことになっているのに、なんてドライな子供。

やはり、25日の朝にプレゼントを開けないと、夜中に煙突から入ってきて、クッキーを食べてミルクを飲んで、プレゼントを置いて帰って行く、というワクワクするシナリオが成り立たない。これは、USAのサンタだろうか。

私は上記の従妹とおそろいのプレゼント以外は、いつも朝になって枕元にプレゼントが置いてあったので、疑いもせず、サンタが来たと思っていた。一度、サンタさんが窓から入ってきたのを見た、と嘘をついたこともある。嘘をついていることを親は気付いているなと思って罪の意識を感じたので、覚えている。

ま、信じている子供のところにはサンタは来るんだよ。