新しい食洗機とIHコンロが届く。

配達時間は、午前8時から午後1時の間ということであった。朝早い。時間帯が広い。昨日のうちにPに「倉庫から出荷した」というメールが来ていた。対応するのは私なので、私のメールアドレスを渡しておくべきであった。今朝8時過ぎに仕事先のPから電話があり、配達する1時間前にドライバーが電話するとのテキストメッセージが携帯に届いたとのこと。そして、9時半ごろ、また「電話があったよ」とわざわざPが連絡してきた。1時までに来るということで私は家にいるのだから、忙しいのに連絡しなくていいと言っておいたのだが、結構律儀な男である。
その40分後くらいにまたPから電話。「ノックをしても誰もいないとドライバーが言っている」と言う。んなバカな、と外に出るも、トラックはいない。敷地内の全然違うところで無関係の家をノックしているようだ。不思議。その旨をPに伝え、Pがドライバーに電話。私はコートを着て玄関前に立って待つ。しばらくしたら、トラックが来た。敷地内の反対側にあるタウンハウスの方へ行っていたらしい。
二人の作業員は、ハローとあいさつをし、どかどかと家に入ってきた。通常、フィンランドでは玄関先で日本と同じように靴を脱ぐのであるが、彼らはそのままブーツで入ってきた。トラックへ物を取りに出入りするし、いちいちブーツを脱いだり履いたりしてはいられないのだろう。
しばらくガタガタと作業をしていたが、コンロを設置していた男性が電話で話し始めた。フィンランド語なので何を言っているかはわからなかったが、直観で「なんかトラブルだわ」と思った。案の定、すぐにPから電話があり、コンロが設置するスペースに入らないと言う。ひーーっ。Pがこの集合住宅の管理の人に電話をし、スペースをのこぎりで切って広くしてもらうよう頼んでおいたとのこと。あーた、仕事が早いわ。それでことが済むのなら良い。コンロの大きさはPがちゃんと測定していたものの、設置するスペースの寸法は今度のコンロには数ミリほどせまかったらしい。

食洗機の方は、無事に設置完了。ちょっと操作ボタンの位置関連で問題があるのだが、書き始めると腹が立つので今日は書かない。

設置後、作業員の二人はどかどかと去っていった。中途半端な状態で設置スペースに放置されているコンロ。コンセントはつないでくれている。数時間後、管理人が電動のこぎりを持って登場。彼は靴を脱いで上がってきたのだが、台所はまだ掃除機をかけておらず汚かったので、靴を履いてもらった。履いてもらって大正解。電動のこぎりで木製のスペース部分を切り始めたわけだが、爆音と共におかくずが散りまくる。横にどけたIHのガラスの表面もおかくずだらけである。
まじですか。

「オッケー!」と言って、調整終了。あまり美しいとは言えない仕上がりではあったが、コンロを入れてしまえば見えないので良いとする。「掃除が大変だね」と言われ、「ほんまにな」と苦笑する。
おかくずを拭き取ると絶対にガラスの表面に傷がつくだろうからと、掃除機のホースに柔らかいブラシのアタッチメントをつけ、ガラスの表面には当てないようにとにかくできるだけ吸い取った。それでも細かいものは取れないので、ペーパータオルを濡らし、表面に敷いてはこすらないように剥ぐという作業を繰り返す。カウンターの上も床も細かいおかくずだらけで、掃除機をかけて拭き掃除。

掃除しているときに気付いたのだが、ねじが2本、コンロの下に置いてあったんだよね。
なにこれ。

Pが様子はどうだと電話をしてきたので、「ねじが2本ころがってましたが。」と説明。「帰ったら調べる」と言うので、もう任せた。

明日6日は、フィンランド独立記念日で祝日である。店が閉まる。記念日なのでご馳走が食べたいとP。掃除で疲労していたが、今日行かないと何も買えない。雪が降り始めたので、歩いて10分のスーパーではなく、歩いて3分のバス停まで行き、バスでショッピングセンターに行ってきた。こういう工夫が雪国では必要だわ。ご馳走と言われても、何をすればいいのか料理下手な私は思いつかないので、でっかいステーキと赤ワインを買ってきた。明日のご馳走の買い物をする人でスーパーはごった返しており、みなさん、凄まじい量の肉とか魚を買っていた。

とりあえず、明日食べる物を手に入れたのでほっとしている。コンロ周りの引出しや器具などを元に戻す仕事が残っている。リビングの床におきっぱなしにしてある。コンロと食洗機をどうやって使うかマニュアルを見て勉強せねば。Pは9時ごろの帰宅になるだろうから、夕飯の支度は後でいいやとブログに逃避している。

 
ピカピカだが、疲労のあまり嬉しさも対して感じず。