滞在許可の申請書を提出してきた。以下、今後のための記述。2012年11月現在の情報。手続きの詳細は変更される可能性もあるし、私のケースは、フィンランド国内で家族関係を根拠に申請したものであり(フィンランド人の夫がフィンランドに居住しているという理由)、日本から申請する場合や申請の理由が異なる場合は内容が異なるため、フィンランド大使館のサイト必ず確認してねん。

  • フィンランドにおける「パスポート用の写真」の大きさは日本のそれとは異なる。2012年11月現在、フィンランドのパスポート用写真のサイズは、47 x 36mmである。日本のは45 x 35mmと、少し小さい。

日本で用意したものを持ってきていたのだが、書類を準備中、本当にサイズが合っていたか物差しで確認したところ、小さいということに気付いたのであった。確認して良かった。日本で撮ってもらったときには、「パスポート用サイズ」ということしか覚えておらず、具体的な大きさをメモするのを忘れていた。無駄なお金を使ったマヌケがここに一人。ちなみに日本のサイズである45 mm x 35 mmというのは、フィンランド以外のEU各国の規格でもあるらしい。"Finland is the only country in the EU which specifies a passport and visa size of 47x36mm."だとな。
なぜだ、フィンランド
必ず、申請する国の規格を確認すること。
最寄のフォトスタジオを急いで検索し、撮ってもらった。店のおじさんに事情を説明すると、「フィンランドだけ他のEUの国とは違うんだ。ストレンジだよね」と言っていた。6枚で25ユーロ。滞在許可の申請に必要な写真は1枚である。あと5枚もどうしろと。

申請項目をリストから選ぶと、その申請を行える場所のがリストの下に表示される。私の場合、"A residence permit for a family member of a Finnish citizen"の申請となる。それをリストから選ぶと、ヘルシンキのマルミ警察署しか選択肢が表示されない。私はヘルシンキ市在住ではないので、なぜにマルミまで行かねばならぬのか解せず、電話をしてみた。オペレーターが管轄の警察署に回してくれ、電話に出た人の話によると、書類はマルミで提出しても、居住している市の管轄の警察署に送られるので、問題無いとのこと。管轄の警察署では、予約は12月半ばまで一杯ということだったので、予約が取り放題だったマルミで済ませることとした。管轄警察署がリストに表示されない不思議はそのままであるが、とにかく書類提出を済ませてプロセスをスタートさせたかったのである。(この不思議は、書類を提出後に渡されたフィードバック記入用紙に書いておいた。こういう役所がフィードバックを利用者から募るなんて、良いことである。)
マルミは、うちからバスや電車を乗り継いで行くと1時間くらいかかる。だが、ヘルシンキの空港から近いということで、ちょうど出張に行くPが一緒に来てくれた。Pのオフィスがあるヘルシンキまでバスで10分、その後はPの車で30分くらい。ナビでは20分ということだったが、諸々の交通事情で30分かかり、予約時間に数分遅れてしまったが、お咎め無しですぐにブースに通された。
私の担当者は、ロックバンドの名前が書いてあるTシャツを着た若者であった。えらいカジュアルである。ガラス越しに話をするのだが、声が低くて聞きづらかった。隣のブースの担当者の声の方が良く聞こえたくらいである。書類を渡し、彼がコンピューターにデータを入力したり、コピーを取るのを待ち、両手の指紋を取り、手数料145ユーロを払って終わり。手数料は、"The fees charged for permits issued by the police and the Immigration Service are different."ということで、"The first residence permit or extension of residence permit submitted to the Finnish Immigration Service by the police"だと145ユーロらしい。
マルミでの可否決定には2、3か月かかるが、私の管轄警察の事情はわからないので、直接聞いてくれとのこと。提出した書類以外に必要なものがあれば、管轄警察から連絡が来るらしい。指定された書類はすべて揃えたが、彼が言うには、少なくともマルミの管轄であれば、私とPが一緒に住んでいることを証明する書類を提出してもらうとのこと。私の管轄警察がどう考えるかはわからないと言う。面倒は承知の上だったが、本当に面倒だわ。
滞在許可の可否決定が下されるまでは、滞在日数を気にせずにフィンランドに居ることができる。許可を申請中であることを証明する書類をくれたので、外出するときは、何かあったときのために持ち歩くこととする。

とりあえず、書類を提出したのでホッとしたのだが、追加書類の必要の有無など、はっきりしないこともあるので安心はできない。アポ無しで家まで来てもらってもいいよ、もう。私の物であふれたクローゼットを見れば、住んでいることは証明できるだろう。