ばあ様、下着が気に入らない、の巻。

ばあ様が納得するパンツがなかなか無い。この炎天下でも、3分丈や5分丈じゃないと太ももの方が寒いと言う。「若い人が穿くような"こんなん"じゃなくて、長いのがいい」とジェスチャーつき。"こんなん"の部分は、たけしがやってたコマネチの足は曲げないバージョン。

3分丈や5分丈のパンツは山ほどあるのである。しかし、「生地が厚い。こういう冬のじゃなくて夏のは売ってないの?」と機嫌が悪い。寒がるのに生地の厚みは気になるらしい。第一、別に冬用の物ではなく、通年穿ける普通の綿の下着なのだが、ばあ様はお気に召さない。

薄い生地で3分か5分丈の下着を明日探してみることとする。薄けりゃ薄いで、「寒い」と文句言われそうだ。

だが、もうすぐ百歳というのに、介護パンツを穿く必要がないというのは大したものである。あんまりブーコラ文句を言われたのでむかついてしまったが、トイレ関係が自立してくれているおかげで、いかに介護が楽かということを改めてありがたいと思わねばならない。

しかし、口は達者だよ、このばあさんは。