ばあ様、韓国海苔に興奮するの巻。

今回、オリーブ油を塗った韓国海苔というのを空港の免税店で買ってみた。ごま油のは私はあまり得意ではないと店員に言うと、ならばオリーブ油がさっぱりしていて健康にも良いのだ、と試食させてくれた。確かにごま油よりは軽い感じ。あまりに熱心に勧めるので、実家へのお土産に買った。

両親にも好評で、母はおやつのようにバリバリ食べていた。

そして、次の日のばあ様の昼食に一袋出したらしい。ハングルが書かれている袋を見て、ばあ様興奮。20代の頃に朝鮮に近い満州に住んでいたことのあるばあ様。思い出話回路のスイッチオン。午後中、ハイだったらしい。

私がソウルに行っていたことを伝えると、「京城なら私も行ったことあるよ。汽車を降りて、一人で歩いてみたんよ。大きい街よねえ」と言う。行った時代が違えば、呼び名も違う。最近の京城はどうなのかと聞くので、「大都会よ。高層ビルがあって、車がいっぱい走ってて、女の人はかかとの高い靴履いて」と言うと、頷きながら「そうそう、ハイヒール履いてね。日本と変わらんよね。」と見てきたように言うばあ様。そして、自分が京城を歩いたときもハイヒールの人が大勢いたように言う。戦前にそんな姿の女性が大勢歩いていたとは想像しがたい。こういう風に他人の話に合わせて相槌を打つことが多い。

それにしても、韓国には、ハイヒールで美しく歩く女性が多い。足がすらりとまっすぐ長く、ハイヒールでも膝を折ってヒョコヒョコ歩いていない。12センチはあろうかとうピンヒールで歩いているお姉さんも見たが、とりあえず電車の中ではそういう靴からは遠ざかっておく方が、どこの国でも無難である。

数週間前、また右足首を捻って痛くした私は、フラット靴やスニーカーで歩いている。女らしい靴を履いて、颯爽と歩いてみたいものだわ。