婚姻関係の書類を役所に提出してきた。

Pの必要書類というのは、役所のサイトで直接記入して印刷できるという便利なもの。その書類には私の氏名と住所と署名も必要である。なんで私の署名がいるのだと聞くと、「Kayが僕の姉妹ではない、親戚でもないというところに署名がいるのだ」と言う。書類はフィンランド語なので見る気もせず、全部P任せという私らしくないことをしてみた。普段は、自分でしっかり状況を把握しておきたい性分で、色々慎重に調べるタイプであるが、「こっちでのことはもう任せる」というアプローチを取ることにしたのだ。言われるままに二箇所にサインをした。「Kayの所有財産はすべて僕に渡すという書類だったりして」と予想通りのことを言ってきたP。クーリングオフはないのか。

書類の提出は、二人で行かなくてもいいらしいとP。一人で行く場合は、Pが記入した書類に証人二人の署名がいる。最初は、Pが一人で行くつもりで、証人は会社の人になってもらうと言っていたが、「本当に外国人相手の婚姻書類でもそうなのか。私も行って、パスポートを見せた方がいいのではないのか」と言うと、「そうかもしれない」と二人で行くこととなった。

案の定、役所では私のパスポートのコピーを取られた。来訪者も我々以外に3人くらいしかいない静かなオフィスは、ゆーーっくりゆーーったりと時間が流れており、誰も急いで仕事をしていない。窓口はたくさんあるのだが、職員が座っているのは2つだけ。いいっすね、スローライフ

提出した書類を元に婚姻に障害がないこと(二人とも独身であること)の審査がされ、1週間後くらいに結果が郵送されるらしい。それから、役所での「結婚式」の予約をし、婚姻できることになる。

婚姻届を出せば結婚できる日本は簡単でいい。

とりあえず、第一ステップ終了。