メガネをかけてすっぴんの自分の顔を鏡で見て驚いた。Horrified was more like it. シ、シミが濃くなっている。
ずっとこの状態だったのに見えていなかっただけなのか、最近濃くなったのかはわからない。フィンランドにいる間は、全身にも使える保湿剤のみを使用していた。美白化粧品を過去に色々使って、お金の無駄だと結論付けた私は、「保湿さえしっかりしていれば良い」という考えに落ち着いたつもりだったのだが、以前より明らかに目立つシミを見てちょっと動揺しとります、はい。
シワよりシミの方が絶対イヤだ。学生時代、無防備に太陽に当たる毎日を送ったツケもあるのだろう。ああ、なぜに南カリフォルニアにある大学を選んでしまったのだ。日焼けしていなければかっこ悪いという価値観のあの町。あの頃は紫外線にかぶれなかった私も、せっせと焼いていた。馬鹿だねー。日本の女性誌で、日傘を差すことを薦めていたり、「鎖骨にも日焼け止めを塗るのを忘れないように」などと書いてあるのを見てアホかと思っていた。なんせ、銀色のレフ板みたいなのを顔の下に置いて、顔も真っ黒にしようとする人たちがいる文化の中に住んでいたのである。(さすがにこれは私はしていない。)
ただ、大学1年のときに焼きに焼きまくったその後の冬、顔の肌がぼーろぼろになった。焼くばっかりで何の手入れもしていなかったから当然と言えば当然である。しかし、まだ若かったし、そこでシミになるということはなかった。シミよりも、敏感肌の方が以前よりひどくなったようであった。
わざわざビキニ着てプール際で焼かなくとも、毎日外を歩いていれば紫外線たっぷりの環境だったのに、日焼け止めを塗った記憶が一切無い。ひーっ。なんと恐ろしいことをしていたのだ。

欧州で、太陽大好きな人たちを見ていると、シワシワで実年齢よりも年を取って見えるのだが、シミはないように見受けられる。日本人(アジア人?)は、シミが出来やすいとどこかで聞いたことがあるが、本当なのかな。白人はメラニンが少ないわけだから、シミにもなりにくいのだろうか。大学時代に住んでいた町でも、顔中、「溝」と呼びたいようなシワだらけの小麦色に焼いた肌の年配女性を見たことがあるが、目立つシミは見えなかった。

もっとも今出ている私のシミは、ホルモン関係のような気もする。第一、規則正しい生活も送らず、食べ物も決してほめられたものではなく、そんなことしていて美肌になるわけがないのである。

お高い美白クリームを買うよりも前に、まずは食生活を改善し、ちゃんと夜は寝て昼間行動するようにしよう。実に当たり前のことなんだが、それが出来ていないのがあたくし。食生活は、フィンランドにいるときの方がよっぽどまともである。やっぱり一人だと楽な方へ流れっぱなしで、怠惰の女王になっている。

漢方のA先生に相談に行くという手もある。皮膚科医ではないが、臨床漢方医なのでアレルギー対策など過去にも処方してもらったことがある。そうか、漢方がいいな。行ってこよ。