夜になって雨が止んだので、午後7時過ぎのバスで最寄りのストックマンへ行ってきた。セール品はどこのストックマンでも同じだろうと判断し、ヘルシンキまでわざわざ出かけなくとも、近所のでいいと思って。もっともヘルシンキまでもバスで15分かからないのだが、最寄りのストックマンはバスで5分である。考えてみたら、Pの家はとても便利なところにある。静か過ぎるなどと文句をたれていてはいけない。
平日は午後9時閉店のストックマンである。セールの無いときに行くと、夜は閑散としているというのが私の過去の経験であるが、今晩は大賑わいであった。皆さん、今週のセールに賭けている感じ。
カタログに載っているもの以外でも、ちょこちょこセール品があった。衣類は、やはりめぼしいものは無し。ずらりと同じダウンコートが並べられていたのだが、どの支店でも同じものが売られているということは、同じコートを着て歩いている他人に会う可能性が高くないかい。もっとも、どれも黒やベージュで、どのメーカーのコートも同じに見えると言えば見えるので、関係無いか。
セールになっていたモヘアであるが、汚らしい色、チクチクする肌触り、売れ残りという感じの糸であった。ふん。もう一つの毛糸は、おもしろい柄ではあったが、買いたいとまでは思わず。
で、食器売り場で買ったもの2点。
イッタラのpitcher.
イッタラの赤ワイングラスの隣に置いてみる。
ちっちゃいぴっちゃー。
大きいサイズのピッチャーは青いのを2本持っていて、水を入れて食卓に置いたりするのだが、この小ぶりサイズのが以前から可愛いなあと思っていたのだ。何にどう使うかというとよくわからんのだが、ドレッシングとかでもいいじゃん。ワインだとグラス半杯分くらい。一人でちょこっと飲むときに使うとか。
Pはイッタラのシールを剥がさない。Pに限らず、この国には剥がさない人がいる。authenticityの証拠になるからと言うのだ。Pの知り合いの家で、お祖母さんが使っていたイッタラのグラスというのを見せてもらったが、それにもシールがついていた。何十年も前のシールがそのまま。売るならともかく、私はauthenticityなんて自分がわかっていればいいので、ぜひともシールは剥ぎたいのである。このピッチャーは私が買ったものなので、即行剥いだ。グラスのも取ってしまいたい。でもPのものだし、不要な言い争いは避けたいのでそのままにしておこう。うー、剥ぎたい。
もう1点は、台所のスポンジ・ブラシ入れ。

アメリカ製のものであった。大抵のものは食洗機で洗うが、手で洗うものもある。私はスポンジで洗いたいのだが、Pはブラシ派である。このスポンジは私が日本から持ってきたもの。しかし、置くところがないので、シンクの角っこや水道の横に置いたりしていた。そうすると、臭くなるのである。日本のように除菌の台所洗剤があればいいが、そんな気の利いたものは無い。こんなに室内が乾燥していて、洗濯物などはパリパリにすぐ乾くのに、スポンジだけはちゃんと水を切っているつもりでも臭くなる。このスポンジ入れを使ったからと言って、臭くならないというわけではないだろうが、ちゃんとしたスポンジの定位置を作っておきたかったのである。使い捨てタイプのフキンもいつも置き場に困っていたので(私が。Pは水道の横に置いていても気にしない)、ここにかけておける。
Pはきっとこのスポンジ入れは気に入らない。ふひひひ。大体スポンジを使わないし、ブラシは流しの上にあるdraining cabinetのワイヤーに引っ掛けておけば良いわけだし。「余計なもの」と見なすこと間違いなし。買ったもの勝ちさ。