近所の図書館にDVDを返しに行かねばならないのだが、なかなか雨が止まない。月曜日は午後8時まで開いているので、もう少し待ってみる。
雨が止むのを待つ間、「本当はかっこ悪い70年代」を見る。可笑しい。70年代は私はまだ子供だったので共感まではできないが、話としておもしろい。みうらじゅん氏も山田五郎氏も楽しいなあ。

70年代にグレープフルーツが日本に入ってきたという山田氏が言っており、そんな最近のフルーツだったのかと思った。砂糖をかけ、グレープフルーツ用のギザギザのスプーンで食べたものだ、と語っていた。確かに、ばあ様が持っていたよ、あのスプーン。今でも色々売られてはいるのね。だが、ばあ様はこのスプーンを使っていながらも、食べる前に各袋にナイフで切れ目を入れてすくいやすいようにするので、食べやすいことこの上なかった。
そういえば、ばあ様はいちごミルク用のスプーンも持っていた。底が平たくて、いちごをつぶしやすくしてあるやつ。あれは日本のアイディアなのだろうか。頭いいよね。フィンランドでも、いちごにクリームかけてつぶしてる人を見たことがあるが、普通のスプーンを使っていた。まあ、日本でもいちごスプーンがそう一般的というわけでもないとは思うんだが、どうなのだろう。昔の製品という感じがするのはあたしだけか。

角砂糖を取る道具もうちにあったな。ガシッとはさんで取るやつ。調べてみたら、「シュークルトング」とか、「シュガートングのキャッチャータイプ」とか言うらしい。昔からそんな横文字の名前だったのだろうか。そもそもシュークルとトングというのは、フランス語と英語のごちゃまぜではないのか。"Pince à sucre"だとヒットが多い。まあ、なんでもいいや。角砂糖つまみ。
当時好きだった「妖怪人間ベム」で、ベロが鶏の足のおもちゃを持っているシーンがあり、それがシュガートングに似ていた。ひっぱると爪が閉じたり開いたりするのである。ヤなおもちゃだなあ。どう、鶏の足で角砂糖をお一つ紅茶に。