ばあ様は元気であった。何かと心配する人なので、両親は「Kayは忙しいらしい」とだけ説明し、フィンランドに行っていることは内緒にしていた。、帰ってきた今は別に言ってもかまわんだろうと、「彼氏に会いに行っていた」と伝えたところ、「あ、前にここへ来た人?元気じゃった?」と実にフツーの反応であった。
フィンランドは寒いんでしょ。」と言うので、「うん、気温は日本より低いけど、雪が解けて春は春よ。」と説明。「春?日本とは逆?」とちょっとフツーではない反応。「同じ。今、4月よ」とカレンダーを見せる。「あ、4月!」と納得するばあ様。このやり取りを数回。
フィンランドの飴をあげたら、「まー、珍しいものを。ま!日本の飴にはない甘さ!おいしい!包み紙取っとこ」と引き出しに入れていた。
「それで、彼氏は元気なん?年の多そうな人じゃったよね」とPに話を戻す。「私と同じくらい」と答えると、「・・・ふーん・・・」と言いつつ、何か考え込んでいた。多分、私がまさか40代だとは思っていないので、いぶかしく思っていたのだろう。この中年太りの体はどう見ても40代だよ、ばあ様。