昨日はブログを書いた後、とぼとぼとバス停まで行き、1年ぶりに使うトラベルカードにいくらチャージされているかわからないまま、ドキドキしながらバスに乗った。16ユーロ入っており、余裕で足りたのでほっとした。(トラベルカードでの支払いは3.36ユーロ。値上がりしていた。ちっ。)
Pのオフィスで、まだ20代の若人達と一緒にお寿司を食べてシャンペンを飲んだ。希望にあふれた若者たち。こういうcareer-orientedの「俺はやるぜっ」という前向きな若者たちと話をすると、「すばらしい、がんばれ!」と「ういー、疲れる」の半々の気持ちになる。いや、すばらしいことよ、ほんと。明日のフィンランドを背負って生きていっておくれ。
その後、シャンペンでちょっと酔ったままコンサートへ。いつもの光景だが、コンサート会場におけるフィンランド人というのは石のように動かない。観客の年齢層がちょっと高いということもあったろうが、音楽に合わせて上半身を動かすこともなければ、足でリズムを取っているわけでもない。微動だにせずステージを見つめている。おもしろくないのかと思えばそうではなく、曲が終われば「ひゅーひゅー」と騒いで拍手する人もいる。不思議じゃ。私は最初から最後まで思うままに体を動かし、今日はまた腰が痛い。
アメリカから来たミュージシャンのNathan James氏を紹介する司会者が、"one-man band"と英語で言ったので、ステージにいるNathanをよく見ると、洗濯板で作ったギターをさげ、口元にはハーモニカ、両足でパーカッションというまさに楽団ひとり状態であった。
「え、お好み演芸会?」
と一瞬思ったが、お上手であった。

クリーンでお行儀のよいブルースだった。
んで、その後の30分の休憩中に皆さんワインやビールを飲んだからか、後半のバンドが出てきたときには、客もリラックスして騒ぐ人も出てきた。盛り上げ方のうまいバンドに変わったからというだけではない気がする。このバンドがまた、客をじっとさせない楽しいアメリカのカントリーブルースバンド、Reverent Peyton's Big Damn Band.

ステージでは、シンバルを蹴って倒すわ、大騒ぎであった。前半に比べると客は確かにのってきていたのだが、やっぱりはじけきれず、"You guys are so polite. It's freaking me out."と言われる行儀の良さであった。立って手拍子を打ち、音楽に身を任せて聴きたいバンドであるが、アンコールでバンドに「立て」と言われるまで皆さんじっと座って鑑賞。立てと言われれば素直に立つし、手拍子をしろといわれれば素直にするし、合いの手を「いえーい」と大声で入れるようにと言われれば素直にするのである。
アンコールでは、最後に洗濯板に火を放ち、盛り上がってコンサート終了。おもしろかった。しかし、腰が痛いわ。