広島を出るときは、マフラーをするほど寒くはなかった。フィンランドに着けば寒いだろうから、機内でネックウォーマーをちゃちゃっと編んでしまえばいいんだわ、と甘いことを考え、かぎ針と毛糸2玉をかばんに入れた。
新幹線の中で編み始めたのだが、輪にしたつもりがメビウスになっていたりして、ほどくこと3回。結局何も達成しないまま、ホテル着。再度鎖編みから始め、輪にしようとしてはメビウスにし、私は本当に馬鹿なのだろうとしみじみ納得。何度かやってみて、やっとちゃんと輪につなぐことができたのが午後11時くらいだったか。
機内で、映画を見ながら編もうと取り出し、手元をまともに見ないまませっせと編んでみるも、だんだん目数が減っていることに気づき、ほどく。今度はちゃんとしようと思うも、やはり目数が揃わず、ほどく。これをあと2回くらい繰り返したところで、機内で編むのはやめた。
家で落ち着いて、手元を見ながら編んでやっと完成。


実際はもっと真っ黒。色が飛んだ。糸は、ピエロさんのヌーベル・シルクのブラック。もう廃盤。ちょっと重い。シルクが入っている割には、あんまり光沢もない。割とさらっとした肌触り。去年、Pのマフラーを編んだ残り。
コートが暗い色なので、小物は努めて明るい色を持ってくるようにしていたが、1枚くらい黒いのがあってもいいかなと思って編んでみた。
なんか、心が重くて、明るい色って気分でもないしね。