最近は、すっかりデイサービスに慣れた様子のばあ様。昨日など、着ていくものは何がいいか私に意見を求めてきたくらいである。すばらしい。でも結局いつもの着古した普段着なんだが。もっと余所行きのいいカーディガンとかいっぱい持ってるのに、ほつれが直してあるようなものを着るのよね。その方が安心するのだろうか。
送迎してくれるNさんという男性職員がとても感じがいいと言うばあ様。私も初回に一緒に行ったときにお会いしているが、確かにやさしくて親切で、そしてちょっといい男である。
「一日中、ジジババの相手して気の毒に。ほかにもっとええ仕事はなかったんかねえ」とばあ様。
Nさんにうんざりされないように我侭言うなよ。

現在のばあ様の日常は、入院前と比べると人との交流が盛んである。訪問看護師、訪問理学療法士、デイサービス、訪問鍼灸師、訪問歯科医(嫌っているが)と毎日入れ代わり立ち代り忙しい。看護師は若い娘さんで、最初は「頼りな〜い」と不満をもらしていたのだが、最近は慣れたのだろう、えらく盛り上がって話をしている。また看護師さんもよく話を聞いてくれるのよ。
理学療法士の男性にしてもそうである。とにかくやさしいのである。「今日は満州での生活についてお話を伺いました。いろいろ経験してらっしゃるんですねえ」だって。また同じ話すると思います。すみません。
この男性は50代のベテランの方なのだが、彼がこの仕事を始めたころというのは、今のように福祉用具が揃っておらず、ビール箱などを使って台を作ったり、手作りのもので対処したこともあったらしい。今は介護がビジネスになって、いろいろな商品があるが、昔は苦労があったのだろうな。これからももっと便利でいい用具が出てくるのだろう。

こういう気の優しい人たちが担当になってくれて良かった。