16で渡米した際、いくつか音楽のテープを持っていったのだが(カセットテープの時代さ。ウォークマンも重かった)、その中にはDean Martinも入っていた。どういう16歳じゃと今でも思うが、父の影響で、私はこういう古いアメリカの音楽が好きであった。父はよくPerry Comoを聞いていたが、小娘の私はDeanの女ったらしっぽいところとか、映画でお馬鹿なことをしているのが好きで、"Everybody loves somebody sometime"を何度も聞いて英語で口ずさんでいたりした。

動画の最後にスウェーデン語の字幕が出てきて、「わかったよ、勉強すりゃいいんだろっ」とイラつく私はまったくテキストを開いていないからである。
1930年代のFred Astaireの映画で歌われていたような曲などもうっとりする。

この"The way you look tonight"は、何度も何度もいろんな歌手がいまだに歌っているが、やはり上品なのはオリジナルのAstaire版だなと思う。
Irvin Berlinの曲を聴いても、当時のアメリカ映画の華やかさを思い、うっとりする。"White Christmas"を初めて見たときは、アメリカとはなんちゅー豊かでカラフルで夢のようなところなのかと子供ながら思った。1954年の作品だからね。以下は、この映画でRosemary Cloonyが歌うシーン。George Cloonyのおば。

2分くらいのところで、Rosemaryが腕を肩におくダンサーは、若きGeorge Chakirisである。今日の女子フィギュアスケートで、Georgeがオスカーを取ったWest side storyの曲に合わせて鈴木選手が実にパワフルに楽しそうに演じたが、Georgeは応援の言葉を鈴木さんに送っていたらしい。61年の映画の曲がまだまだ新鮮に21世紀で楽しめるなんてすごい。
Current affairにうまくつながったところで、編み物に戻ることとする。