ばあ様は、編み物をしたことさえ忘れておった。戸棚にしまってあった編みかけのマフラーを出すと、私が編んで置いていったものだと思っていたと言う。毛糸が見えなければ忘れてしまうかもとは思っていたが、自分が編んだことも忘れていたとは、ちとショックであった。
もう根気がない、と言って昨日はほとんど編まず。渡したのは合太の毛糸と8号の針だが、もっと太い糸と針の方がよかったかなあと考える。手を動かすのが脳にいいと聞くので持っていったわけだが、もはや無理なのだろうか。今度はざくっと編める超極太を持っていってみよう。