ころんだ。
昨夜、仕事帰りのPと食料の買出しに行くことになっており、「今、家の近くまで来たから5分後くらいに出てきて」と車から電話を受けた。公道に私が出て行って拾ってもらった方がいいだろうと思い、家を出た。このhousing complexから公道に出る道は、下り坂になっている。階段はない。私は日本で買った「滑りにくい」というショートブーツを履き、普通の速さで坂を下りて行ったらあなた。何台もの車のタイヤで踏み固まり、つるつるのスケートリンクみたいになったところがあったのさ。本当に「つるっ」と滑った。あっと思う暇もなかったね。右臀部をしたたかに打ち、右手を地面についてしまった。そんなバカなと思いながら、恥ずかしいのですぐ立ち上がっていると、Pの車が坂をゆっくりと上ってきた。車のドアを開けると「You fell!」と気の毒そうに言う。私が起き上がるところから見ていたらしい。
ころぶときには、両手を胸の前で交差させないとだめだ、上手にころばないと、とレクチャー。以前からこれはずっと聞かされていたが、そんなことを思い出す暇もなかった。1997年にパリですっころんだときに痛めた右手首。またやってしまった。あのときほどおもむろにドーンッと衝撃を与えてはいないので、痛みは大したことはない。右臀部の打ち身の方が何倍も痛い。股関節も両方痛いし、膝もおかしい。かーっ。
何が「滑りにくい」じゃ。やはり日本の仕様では、こちらの冬には間に合わない。スパイクのザクザクついたやつじゃないと危ないと痛感。まさに痛感。