手芸店に飾ってある毛糸の作品というのは、どうしてああもハイミセスっぽいものだらけなのだろうか。購買意欲が失せるのは私だけか。
オンラインショップでイタリアの毛糸玉なんか見るといいなあ、可愛いなあ、と思うのだが、実際編んである作品の写真を見ると、なんかぱっとしないわね、という感想を持ってしまう。
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書店で編み物の本を見ても、「ほんわか」とか「ほっこり」とか私が距離をおきたいテーマのものか、ばばくさいデザインのものか(でもモデルは若くてきれい)、どうも概ねこの2種類に分けられるような気がする。

40代という私の年齢もあるのか。20代の娘が好むようなものはデザインが若すぎると感じるし、かといっていかにもミセスなものはなんだか冴えない。難しい。まだ初秋だし、これからまだ秋冬の編み物本は出てくるだろうから、もうちょっと待ってみよう。
フィンランドの書店でも編み物の本を探したのよ。結論としては、上記のように文句を言ってはいるが、日本の編み物本の方がバラエティがあって安くて良い。なんせ春と秋にいろんな出版社から毎年出ているではないか。どれも1000円前後の値段で。すごいことだ。フィンランドの書店にあったのはハードカバーの本がほとんどで、20ユーロ以上するものが多かった。永久版ってことか。フィンランドの編み物本というより、英語やスウェーデン語のものが目に付いた。フィンランド語の本があったので、フィンランドのデザインかと思いきや、イギリスの本の翻訳版だったし。
私はアメリカに住んでいるときに編み物をしたことがないので、編み物に関する英語の語彙がほとんど無い。フィンランドの書店で見た英語の本も、ネットで見た英語の編み物サイトも、編み方の説明が言葉だけのものが多く、さっぱりわからん。日本の編み物本は図が丁寧に描いてあってすんごい親切なんだと改めて思った。
こんな素晴らしい日本の編み物本。小娘とばーさん用のデザインばっかりじゃなく、大人でしゃれててすっきりしたデザイン本を出してくれ。