フィンランド講座の初日、先生が各生徒に出身地などを聞いていたときのこと。シベリアにある町出身の女性がいた(町の名前は忘れた)。フィンランドで大学院に通っているらしい。「彼女に何か聞きたいことがあるか」と先生が言い、教室はしばし沈黙に包まれた後、隣に座っていたイタリア人女性が発言。
「シベリアは寒いですか」
「はい」
わかりきったことといえばそうなのだが、やはりそうかと納得した。夏の気温はどれくらいまであがるのかなと思ったが、聞き方がわからなかったのでだまっていた。
毎日毎日、細か〜い文法を習うのでそちらにばかり神経がいっているが、ボキャブラリーももっと増やさなければならない。「そのためにはたくさん読むしかない」と先生が言うので、フィンランド語の本を買うことにした。先生に聞いたら、大きい書店に外国人用に簡単なフィンランド語で書かれた小説などがあるはずだと言うので行ってみた。
店員さんは「もうこの2冊しかないのよ」とうすっぺらい割には結構値段のする本を出してくれた。小説というか、教材に使うような物語という感じである。中身を見ても内容がよくわからなかったし、イラストも好きじゃなかったので(私にはこれ重要)、買わずに子供用の本のコーナーへ行った。そこの店員さんに事情を説明すると、「7、8歳の子供用に簡単に書かれた本があるけれど、大人のあなたにはどうでしょう」と躊躇しながらも案内してくれた。結構種類があったが、やはり内容はわからない。7、8歳用の本でも大変だ。好みのイラストであることと、なんとなくおもしろそうかもと思って、これを買った。

Martin Widmarkの「カフェのミステリー」(直訳)。名前からフィンランドの作家ではないだろうとは思っていたが、調べたらスウェーデンの人だった。大人気で世界中で翻訳されているらしい。日本語版もあった。

カフェ強盗団 (ラッセとマヤのたんていじむしょ)

カフェ強盗団 (ラッセとマヤのたんていじむしょ)

辞書を引きまくって読むことになるだろうが、ちと楽しみである。シリーズで色々あるようなので、おもしろかったら別のも読んでみよう。って、この本を読み終えるのはいつだろう。