フィンランドの夏といえば、ザリガニ。Pが言うには、スウェーデン系の人がよく食べるものだと言う。フィンランド人には、「ただしょっぱいだけじゃないか」と嫌う人もいるらしい。
しょっぱいかどうかは別として、とにかく食べるのが大変である。殻のままゆで、専用のナイフを使ってはさみを割って身をほじくりだす。そしてその身は、ちょーーーーっとしかない。胴体の殻を割れば、ある程度の塊の身が出てくるが、それも一口で終わりである。味がどうこうより、労働の対価が低いので私は好きではない。
昨日Pが安売りをしていたといって買ってきた。

「専用のナイフ持ってないじゃない」と指摘すると、「あるはずだ」と台所を探しまくるP。そしてやはりなかった。普通のナイフでやつらの小さいはさみをこじあける難しさ。はさみを折るときに指が痛いし、私の眉間には皺が寄りっぱなしであった。
一度食べ始めると写真どころではないくらい指がべたべたになるので、中身の写真はない。身の味は、エビのような感じ。でもエビほどぷりぷりしてない。はさみの身はカニのように繊維っぽいが、1センチにも満たないので正直どんな味かよくわからない。
Pが言うには、本来はもっとたくさん食べるものであるので、数をこなしていくうちに上手に食べられるようになるらしい。今回は前菜代わり。