私は子供の頃、ツナ缶が大好きであった。海鶏である。あれとご飯をレタスにのせてにマヨネーズをかけて巻いて食べたり、ご飯にのせてしょうゆをかけて食べるのが好物であった。
大人になってからは、それほど食べることはなくなったが、ときどき欲しくなる。この間、無性に食べたくなり、スーパーで適当にツナ缶を買った。うちに帰って缶を開けたらこれがまた魚臭い。昔、猫を飼っていた頃に毎日開けた猫缶と同じ臭いだ。このツナ缶も猫にはそそるにおいだろう。あまりに臭いので、バイバイしてしまった。すみません、食料を無駄にして。
今度は違うメーカーを、と思ってまた買ってみたのだが、また適当に買ってしまったので、チャンクではなく、それはそれは細かいクズのような身が入ったものであった。フレークにしてもここまで細かくしなくても、というような代物である。で、これも強烈に魚臭い。またバイバイしてしまった。反省。
今度こそ、と「チャンク」の単語を調べてスーパーへ向かった。これまでとは別のスーパーに行ったのだが、置いてあるメーカーも違った。チャンクという単語を探すまでもなく、チャンキーな塊の写真がついた缶があったので購入。帰宅し開けてみたら、確かにチャンクである。が、今まで買ったものほどではないが、やはり臭う。私の鼻が魚を拒否するようになったのだろうか。日本でも安いツナ缶を買って「くさっ」と思ったことがあったので、海鶏を買うことにしているが、あのメーカーのが特に魚臭さを消したものなのだろうか。
また捨てるのも嫌だったので、とりあえずそのまましょうゆとマヨネーズであえて、おにぎりにしてみた。猫が喜びそうな味だった。火を通したりすればいいのかな。
以前ここで作った巻き寿司にもツナを入れたが、あのときは平気で食べたはずだ。どのメーカーのを使ったのだろう。片っ端から食べてみるしかないのか。