昨日の授業では、どこ出身ですか、何語を話すのですか、などという練習をした(他にもたくさん習った気がするが、今はっきり覚えているのはこれ)。
25人ほどいるクラスメイトがどこ出身かというのがわかって興味深かった。世界各地の人が揃っている。ドイツ、フランス、スペイン、スウェーデンアイルランドアメリカ、メキシコ、エクアドルエストニア、ロシア、ウクライナアフガニスタン、イラン、インド、バングラデシュ、フィリピン、などなど。日本人は私一人だ。皆さん英語を話す人がほとんどで、教室に入ると挨拶から何から英語になってしまって、フィンランド語がなかなか上達しない予感(苦笑)。
昨日はおもしろいことがあった。スウェーデンのEさん(女性)が英語で話しかけてきて、日本に5年住んでいたというのだ。日本語を話すのかどうかがわからなかったので、英語で聞いてみたら、流暢な日本語で自己紹介して「よろしくお願いします」とお辞儀をしたEさん。まさかフィンランド語講座で日本語を話すスウェーデン人に会うとは。初日の授業で、名前をフィンランド語のアルファベット発音でスペルするという練習のときに私は当てられたのだが、Keiというのが日本っぽくない名前だったので、日本人がどうかいまいちよくわからなかったそうだ。まあね。最近じゃそう珍しくもないのかもしれないが。「ここあ」とかいう名前もあるらしいし、なんでもありの日本名(ペットじゃなくて人間の名前)。
Eさんは、2年の留学生活後、大阪で仕事をしていらしたそうで、「日本の仕事の生活は、めっちゃ大変でした」(verbatim)とのことであった。残業当たり前の猛烈社員に囲まれていたらしい。日本の店のサービスは最高だと褒めるので、「日本での買い物は楽しいですよね」と私が言うと、「大丸、めっちゃ好きでした!」と興奮していらした。おもしろすぎる。帰りのバスも同じとわかり、住んでいるところもPの住むhousing complexの通りをはさんだビルだった。降りるバス停まで同じ。奇遇だ。

帰りに学校からバスセンターまで路面電車に乗る。Eさんとメキシコ出身のBさん(女性)と一緒に「何番の電車に乗るんだっけ」と、迷ったり、走って違う電車を追いかけたりして、「私達、外国人ってまるわかりだわ」と苦笑してしまうくらいの右往左往ぶりな我々であった。やっと乗った電車の中で、話の流れから出身地の話になり、Bさんが、「私メキシコだし。なんか熱っぽいわ、ハックション!」とくしゃみの真似をしたりして、えらいブラックな冗談で笑わせていた。彼女は、メディアがパニックをあおっている、選挙が近づいているのでこの状況を政治家が利用しようとしている、とのご意見であった。Bさんは、大学で日本語を少しかじり、来年予定のハネムーンには日本に行きたいと言っていた。日本、大人気。私がアメリカで高校生やってるときには、こんなに外国の人が日本に興味を持つ日がこようとは想像もつかなかったわ。(だって、SONYアメリカの会社だと思ってたりとか、日本は汲み取りトイレが主流だと思ってるとか、香港は日本のどこにあるとか、広島はまだ焼け野原なのとか、そんな質問されてたからなあ。まあ、こんな風に思ってるメリケンは今でもいるだろうけど)。

さて、昨日習ったことの復習を5回くらいしないと今日の授業にはついていけまい。昨日は当てられてもしどろもどろであった。くーっ。覚えの悪い頭が憎いわ。