今回フィンランドの空港に到着し、バゲージクレイムからPに電話しようとして携帯が使えないことに気づいた。まあ、外へ出れば本人がいるだろうしと思い、スーツケースをころがしながら到着ロビーへ出たが、いない。また遅刻かっ、としばらく待ってみたが現れない。公衆電話はないかいな、と辺りを見渡したが、以前あったところ(でもout of orderだった)には何か別の機械が見えたが、電話はない。インフォメーションのおじさんに公衆電話はどこですかと聞いてみたら、公衆電話はないけど、インターネット電話ならそこにあるよ、と教えてくれた。おお、あの機械はインターネット電話だったのか。
メッセージ、電話など、したいことが選べるようになっている。タッチスクリーン式なのかと思ったら、違った。キーボードがあるので矢印キーで選ぼうとしても何もおこらない。なんだよもう、と横にあるパッドを何気なく触ったら、ラップトップについているようなタッチパッドであった。気がつかなかったのよ。変に触ったので、メッセージを選んでしまった。するとお金を入れろと催促してくる。ええ、キャンセルしたいんだけど、と思いつつも、お金を入れた後でもキャンセルできるかも、と50セントを入れた。するとすぐにどんどんとお金が減っていくではないか。あたふたしているうちに0ユーロに。気を取り直し、今度は電話をちゃんと選んでクリックし、1ユーロを入れたら、スカイプが現れた。使い慣れているスカイプとはいえ、Pの電話番号を入れ間違えたりしていたら、これまたどんどんお金が減っていく。なんだよ、この減り方の速さは。しかし、ちゃんと通じて(当たり前だが)、「まだ空港に向かっている途中」とのことであった。1.5ユーロ、あっというまに吸い込まれたって感じだった。これ、パソコンの扱いに慣れている人じゃないと無理だと思うんだが、もうデフォルトで人類みなパソコンユーザーってことになっているんだろうか。アナログの公衆電話も一台くらい置いておいてほしいよな、とデジタルを使う私でさえ思ったのだった。