雲ひとつ無い快晴。気温2度。
 ライラックも芽吹き始めている。春は来ている、たぶん。

これは去年の9月くらいに植えておいた水仙の球根。ちゃんと芽が出ていて感動である。去年の夏にPが買ってきた水仙の鉢植えの花が終わった後、捨てるのがもったいなかったので、また植えてみたのである。園芸のことなど何も知らない私がネットで調べて、球根を洗って、夏の間は外に吊るしておき、9月に来たときに埋めておいたのだ。9月でもフィンランドは既に寒かったので、もっと早く植えておくものだったのかと不安であったが、ちゃんと生きていてくれたのね。花が咲くかなあ。

しかし、こんなに気温は低いというのに、もう4月も下旬だからと薄着をする人がいる。半袖Tシャツに薄いカーディガンだけで歩いている子供もいる。何を考えているのだと思ってしまうのだが、気温がどうであろうと、暦が春になれば薄着よっ!と思うのが、長く暗い冬を過ごした北国の人々の考えなのだろうか。春色のコートなり着ればいいのに、と冷え性の私は思う。この国では黒いコートを着ている人が圧倒的に多いので、それをもう着たくないという気持ちはわかる。とはいえ、スプリングコートと一般に呼ばれるものは薄すぎてまだ寒いから、取り外しのできるライナーのついた明るい色のコートを持っておけばいいのよ、フィンランドの女性陣。とここで日本語で言ったって仕方ないんだけど。

まあ、私にしても、もうタートルネックを着る気分ではない。気温2度なのに。北国の春の晴天は人の判断を狂わすな。