いやあ、おもしろ〜い、「7人家族の真ん中で。」ってブログ。80代のお姑さんとその妹のお世話をする3人の子持ちの人の漫画ブログ。Google readerで「イチオシ」にリストされていたので行ってみたら、もうあんまりおもしろいんで、こんな時間まで読んでしまった(午前3時。自分のつまらんブログなんて書かないでさっさと寝ろって)。
おもしろおかしく日常を描いているが、きっとすっごく大変だろう。うちの96歳のばあ様と通ずるところもあって笑えたり、「わかるわー、そのイライラ」と共感したり。中でも、同じ話を繰り返す、という症状はよくあることなのね。
いかにばあ様が同じ話を繰り返したか、という報告を77歳の母から受ける私だが、内心「これもいつもと同じ話だし」と思ったりもするのであった。おまけに母の話は異様に詳しい。これは昔からである。10のことを話すとき、普通なら1、2、3・・・という目盛りに区切って順番に話すとすると、母の場合は、0.1、0.2、0.3・・・で区切って10まで話そうとする。「結論を先に言え!」とイラチの父が声を荒げるのを見たのは一度や二度ではない。私も「だから、話のポイントはなんなわけ」と眉間にしわを寄せて話をさえぎったこと数知れず。だが、この話の仕方は、昔からばあ様には評判が良い。「年寄りにもわかるように、ゆっくり丁寧に話してくれる」と言う。確かに丁寧である。気が遠くなるくらい。だがもしかして、ばあ様もイライラすることがあったかも、と考えると笑える。
うちはばあ様が元気で、もうずっと家族構成に変化がないということから、いつまでもばあ様はばあ様だし、父母は父母と思いがちであるが、父も母も77歳なのである。充分老人なのだ。大体あたしが42なんだからね。このブログの人にしたって、45歳で子供3人育てて、お年寄り2人を見ている生活なのである。だらけた一人暮らし生活の私。申し訳ない。
さすがに77歳の人を捕まえて「話のポイントはなんなわけ」とはもう言わない。だまって話を聞く、もしくは聞いているふりをする。その後、祖母の部屋にご機嫌伺いに行き、一緒にテレビを見る。見るといっても、祖母は耳が遠いので最大音量にしたテレビをイヤホンで聞く。私は画面だけを見つめる。祖母が何か質問し、私が答える。「ほおお」と感心するように祖母はうなずくが、私が話し終わると、また同じ質問をする。大抵、これを4、5回繰り返す。案外、これにはあまりイラつかない私である。最初から繰り返しになるとわかっているからか。
まあ、老人ホームの実家ではあるが、3人とも健康であることがありがたい。一時期、ばあ様が「自分は病気だ」と言い張って布団から出ず、なにかと大変だったこともあったが、すっかり復活してるし。この調子でジジババ達、がんばれってくれ、と願う。