Musta Ja:a (Black Ice)
夫に愛人がいることに気づいた女が、その愛人に自分が妻であることを隠して近づく話。大阪の映画祭で上映されたらしい。英語の字幕付きの動画があった。5分以上あってちょっとかったるいが。

predictableな展開だらけではあったが、退屈というわけではなかった、という程度の消極的ポジティブ感想。ネガティブに感じるほどのつまらなさでもない。どうでもいいってことか。
ストーリーとは関係なく、笑うようなところではないところで私は笑ってしまった。妻は医師で、手術中に患者の体にメスを入れるところがアップになる。Pは怖がりなので目をそらして唸っていたが、私は「ここまで嘘っこの皮膚と人目で分かるようなシーンから目をそらしてどうするのだ」と笑った。"Is she slicing bread dough?"という感じなのである。フィンランド映画はlow budgetなのだ、とPは言う。I believe it.
夫は建築家兼大学の先生で、愛人は教え子。ロケをしたところがPの母校だったらしく、大変うるさかった。「あ、この建物知ってる!」「そうそう、このロビー!」「僕もこの寮に住んていた!」「この通りを通った!」「ここはどこかなあ、あそこかなあ、あの近くかもしれないなあ」その他。映画の妻以上に殺意を感じた私かもしれない。