無事帰国。飛行機の中ではめずらしく寝た。映画がおもしろそうだったので見たかったのだが、どの映画もところどころしか見ていない。
前回の帰国便で、ころんで幼児を下敷きにした乗務員が乗っていた。今回はまだよちよち歩きの赤ちゃんが前の方に座っていたので、心の中で「気をつけなよ、赤ちゃん」と思った。
で、なにがannoyanceのカテゴリーに入るかというと、passport inspectorである。今回は早めに空港に着いた私は、別に免税店で買いたいものもなかったので、さっさとゲートへ向かった。アジアへ向かう各便が同じくらいの時間に出発するので、いつもはごったがえしているpassport inspectionのカウンターもがら空きである。これは良いわと思い、いつもどおり、にっと笑って"Hi"と言いながら、inspectorへパスポートを提出。相手は無言。この程度のことでイライラする私ではない。別にあの人たちから愛想の良さを期待などしてはいない。が、この男、「お茶でも出しましょうか」と嫌味の一つでもいいたくなるくらい、ものすっごい時間をかけて私のパスポートを「熟読」するのである。1ページずつ繰りながら、じーーーっと見つめてしばし動かない。"Is there a problem?"ともう少しで言いそうになったが、言うと余計に面倒なことになりそうなのでI just rolled my eyes and waited. And waited. 私の後ろに誰も並んでいないから、暇でしょうがなかったのか。あんな検査を各人にしていたら、みんなフライトに間に合いませんって。普段なら、パスポートを返してもらうときに私は必ず"Thanks"と一言言うが、あんまり神経に障ったので無言で受け取ってさっさとその場を離れた。相手も終始無言だし。
で、パスポートを見てみたら、スタンプが上下さかさま。今まで何度も入国・出国のスタンプをフィンランドでもらっているが、こんなことをしたのはこの男だけである。スタンプ一つもまともに押せないアホ。だから検査にも時間がかかるのか。えらくごっつい男であったが、片田舎の芝居小屋で、力だけ強いvillage idiotを演じさせたら似合いそうだ。片田舎の芝居小屋ってどんなのか知らないけど。
電話でPに、変なインスペクターにむかついたと報告すると、そうやって不快な態度を取られると、伝染して私のようにthanksなどの挨拶もしなくなるし、結局vicious cycleで全体の雰囲気が悪くなるのだ、嘆かわしいことよ、となるほどと思うことを言っていた。
バンクーバーの入国審査官にもものすごいrude bitchがいたことを思い出した。入国してくる外国人が現地で初めに会うカナダ人があれじゃ、イメージダウンもいいところだろう。
サービス業でもない審査官に客室乗務員なみの笑顔と丁寧さを求めたりなどしないが、「普通」のcommunication skillくらい身に着けている人間を置いてよね。