今回、Pはお餅をフィンランドへ持って帰った。どうやって火を通すか一通り口頭で説明したが、案の定何も覚えていなかったようで、この間スカイプした際、「電子レンジに入れたら、すごいことになった」と報告を受けた。後ろでMちゃんが笑っていた。そりゃそうだろう。あの家の電子レンジは900ワットである。何分入れたのか知らないが、スライムになったに違いない。電子レンジを使うのなら、お餅を水にいれて、ドロドロにならないようにちゃんと番をしていろと言ったのに。
去年の冬に私がフィンランドに行ったとき、お餅を焼く金網を持っていった。お正月に食べようと思ってさ。キッチンの電気プレートの上に金網(足つき)をセットして、うまく焦げ目もついたお餅が出来た。その金網を使って焼けと説明するも、どうもまた「こいつは人の話を聞いていない」というのがスカイプを通しても感じられたので、好きにすれば、と放置していた。面倒だと思ったに違いない。
後日、自分でレシピを考えたとメールが着た。牛乳でお餅を煮て、シナモンと砂糖をかけてporridgeのようにして食べたらおいしかったというのだ。ほう、悪くないかもしれない。お米がお餅に変わっただけである。私も今度やってみよう。
Pが滞在中、私は一度お結びを作った。Pは私が作るのを見ていたが、なんとこの間、「今日のランチはonigiriを作る」と言ってきた。え、一回人が作るのを見ただけじゃん、と思ったが、そのチャレンジ精神は素晴らしい。とりあえずまた口頭で作り方を説明したが、その晩のメールには、ご飯がバラバラになってmessyだったとの報告がされていた。簡単そうで難しいのだ、お結びって。私だって上手と言うわけではないのだが(大体、今回だって何年ぶりに作ったんだか)、一応お結びらしいものにすることは出来る。日本の食べ物って、必要とされるスキルが高度だ。

今回の来日で、Pはleipäjuusto (bread cheese)をお土産に持ってきてくれた。
Wikipedia掲載)
以前、Pの友人宅で夕食をご馳走になったとき、デザートで出してくれておいしかったのでリクエストしたのだ。本当は要冷蔵なのだが、Pが空港のストックマンで保冷バッグと一緒に買って持参。冬だし、別に問題なく食べられた。夏場はよした方がいいかも。
友人宅ではオーブンで温めていたが、うちではバターをいれたフライパンでやってみた。おいしい。食感に弾力があって(ゴムみたいという人もいるとか。thus the name "squeaky cheese")、チーズと言われなければチーズだとわからない人もいるかもしれない。あっさりしていて私は好きである。クラウドベリージャムをのせるらしいが、別にジャムなら何でもいいと思う。Pがラズベリーのジャムを買ってきてくれていたので、これをのせて食べた。友人宅では、バニラクリームもかけていたので、さらにデザートらしくておいしかった。Pは朝ごはんにもいいのだと言って、一度はパンの代わりに朝食べた。サラダに入れたりもするらしい。Wikepediaによると、スウェーデンではこれにコーヒーをかけてcoffee cheeseとして食べるとか。おもしろい。
カルシウム摂取にもよかろう。ああ、骨密度検査is coming. 35のときに70歳の骨と言われて必死で牛乳を飲んで散歩もし、45歳くらいまで若返ったのだが、最近は怠っているからなあ。ちと怖い。