4日の新幹線は大混雑であった。先月、一人分しか指定席が取れなかったとPに連絡した際、グリーン車を取れば良いと言ってくれ、なんと乗りたかった列車の最後の2席を確保することができた。私にとってはお初のグリーン。大きな座席、フットレスト、雑誌、ラジオ、おしぼりも配ってくれ快適であった。
しかし、Uターンラッシュ真っ只中。自由席に座れなかった人たちが、グリーン車の中でも立っている。トイレに行くのもあきらめるくらい、デッキも一杯である。新大阪でちゃんと降りれるかなとちと不安に思っていたのだが、案の定、大変であった。まず、私達の前を歩いていたお姉さんがなかなかデッキまで出られなかった。車内の通路に荷物を置いて立っている女が邪魔しているのである。その女は、申し訳程度に体を座席側に寄せるだけで荷物を持ち上げることさえしない。その荷物にお姉さんのスーツケースが引っかかって前に進めないわけである。大体、混んだ列車で立っている場合、降りたい人と一緒に一度は降りるというのが本当だと思っていたが、違うのか。そのお姉さんも遠慮しいなのかなんなのか、荷物をどけてくださいの一言も言わず、ただひたすらスーツケースを引っ張ろうとしているだけである。イラついた私は、女に「一緒に動いていただけると降りる人が通りやすいと思うんですが」と言うが、女は中途半端な笑顔を見せただけで動かない。私が女に声をかけた直後にお姉さんのスーツケースが通り、前へ進むことができた。が、今度はデッキで皆止まっている。やっぱり立っている人々が降りずにデッキにかたまっている。いーーー加減にして、なんで降りないわけ、と「一度降りてください」と言おうとしたら、開いていない扉側に立っていた男性がものすごくイライラした大きな声で、「降りたいんですってっ!」と叫んだ。おー、先に言ってくれてありがとうと心の中で感謝。彼も降りるのかと思ったが、降りたい人の代わりに邪魔になっている人を動かすための一声だったようだ。おかげで立っていた人がさらに体を縮めて通り道を作り(でも降りないのよね)、私もPも無事降りることができた。
止まる駅で毎回こんなことがされており、乗り降りに時間がかかっているからだろう、列車は定刻より遅れていた。混んだ電車に乗りなれた日本人なはずなのに、なんか効率悪いよなあと言うのが今回の旅の感想。来年の冬もPが日本に来るんだったら、今回よりもっと早く来て早く帰って、Uターンラッシュを避けようということで合意した。