Pがいるので、少しは日本的なお正月らしいことをした方がいいかもしれない、と生まれて初めて初詣に行ってみた。初詣のマナーなど何もしらない私であるが、たくさん参拝客がいれば、遠くからお賽銭を適当に投げ入れ、パンパンッと手を叩いて頭を下げてお願い事をすればいいわ、と思っていた。だが、行ったのは近所の小さい神社。もう日も暮れて、人もまばらである。思いっきりお賽銭箱のところまでアプローチできる。神主さんも白いやつを持って待っている。Pにどうするのかと聞かれ、よく知らんが、とりあえず小銭を箱に入れて、手を合わして頭を下げてみようと答える。「おめでとうございます」と神主さんが言い、私の頭に白いやつを当てる。「えーっと、手を叩くのは一回で良かったのか、いつまで頭を下げていればいいんだろうか」などとナーバスに考えていたので、お願い事をするのを忘れた。
頭を上げたら、「お神酒をどうぞ」と促され、横にいた「思いっきりバイトです」という感じのギャルにお神酒をついでもらった。
Pも何をしていいのかわからず、何もお願い事はしなかったと言っていた。あほだなあ、あたしら。
神社らしくお守りでも買うかねとPに聞くと、まあ、思い出に買ってみるかいと普通のお守りとMちゃん用の学業のお守りを買っていた。スピードを出すあんたは交通安全のお守りにしろと提案したのだが、普通のが良かったらしい。私は何も買わなかった。何のために行ったんだか。