Mちゃんが、食後にtoffeeを作りたいと言う。「前作ってたみたいな」と言うのだが、私はキャラメルを作った記憶がない。「作ったっけ」と考えてみると、以前、バナナをキャラメリゼしたものをアイスクリームに添えて出し、フライパンに残ったカラメルをすくって食べたことを思い出した。すいません、行儀悪くて。いっぱい残ってたもんで。
このキャラメリゼをするとき、うまくキャラメルになるときと、砂糖がcrystalizeして全然うまくいかないときがある。なぜ失敗するか研究したこともなく、いつも行き当たりばったりでやっていた。
今回うまくいくといいなあと思いつつ、Mちゃんと台所に立つ。彼女は、ただ単にキャラメルを作るのではなく、クッキングシートの上に延ばしてから外にしばらく置いて固まらせ、割って食べながらテレビを見よう、と言う。クッキングシートから流れ出ないようにと、シートの端にちゃんと土手を作り、キッチンカウンターにじかに熱いものがふれるとよくないよね、とジグソーパズルの箱を持ってくる。よく考えつくなあと感心。私が11歳の頃、こんなアイディアは持っていなかったと思う。単に延ばすだけじゃなくて、円錐状のも作りたい、と生クリームの絞り袋のようにクッキングシートを成形して、手袋状の鍋つかみを手にはめて持って待っている。クリエイティブだなあ。
が、しかし、キャラメルがいつまでたってもカラメル状にならない。砂糖がじゃりじゃりになっていまった。「前もこうなったことがあるのよねえ」「温度かな」「かもねえ」などと言いながら、新しくまた作り直すが、また同じような状態に。しょうがない、これを使うか、とバターを足して柔らかくなったところで、クッキングシート上に延ばし、残りは円錐袋へ。
うまくいかなかったので悔しい私は、冷えるまでの間、ネットで検索してみた。あれ、混ぜちゃだめなのねっ。ずっと混ぜてたよ、こげついちゃだめと思って。が、カラメルって焦げ付かすのが目的なわけで。全然わかってなかったわ、あたし。砂糖が溶ける前に混ぜると白濁するらしい。調べ魔と自分を呼んでおきながら、なぜに事前にチェックしなかったか。
冷えたものをMちゃんが味見し、"not bad"と言う。まあ、甘いだけのお菓子と思えば、おいしくないわけではないが、舌触りが良くない。ただの砂糖を舐めている感じ。無念。
こういう場合、私は結構しつこい。Mちゃんがテレビを見ている間、電子レンジで作るレシピ(プリン用のだが)を見つけ、やってみた。すぐできたわ、いい色のカラメルが。最後のお湯を足すステップは省き、レンジから出した状態のものをスプーンでこそいで丸くした。「これ」とMちゃんに持っていくと、"you don't give up!"と笑う。べっ甲飴のような滑らかさだったわ。先に調べときゃね。
ということで、今キャラメルモードに入ってしまったので、生クリームを入れてキャラメルソースとかそういうものも作ってみたいと思っている。すぐのめり込む性格。で、すぐ飽きるんだが。