泳いできたわよ、新しい水着着て。
Pの家から車で5分のところにある施設。ジムやプールがある。利用料は4ユーロ。午前11時に到着すると、結構混んでいる。近くの小学校の水泳クラスがここであるらしいのだ。子供用プールと、大人用プールの1レーンは彼らが使っている。Pが言うには、各学校にプールがあるなんてことはなく、こういう公共プールを使用しての授業が多いとか。日本の学校は恵まれておるな。立派な25メートルプールと体育館まで揃っているではないか。
他の利用者は、ほとんどがお年寄りである。ちらほら若い人もいた。学校はどうしたんだ。あ、Pがこんな昼間にプールへ行ったりできるのは、soon-to-be前の会社の有給消化中だからである。とはいえ、ミーティングだなんだのと結構仕事はしているようだ。
さて、この施設はリニューアルしたらしく、新しくきれいである。マッサージプールやジャクージ、サウナもある。が、この間行ったところの方がもっと使いやすくて清潔な感じがした。そもそも私がジムやプールが好きではないのは、裸足でシャワー室やロッカー室を歩かなければならないからである。I find it disgusting. この間行った施設では、そのいやな感じがほとんどなかった。今回は利用者が多かったからか、なんだかフロアも汚れていて、うー、ビーチサンダルが欲しい、と思った。実際履いているフィンランド人も数人いた。中には、編んだような部屋履きみたいなものを履いたままシャワーを浴びているお年寄りもいた。あれ、いいな。
ここには外にもプールがある。受付に「外:14.5度」とメモが貼ってあった。高い飛び込み台まであり、そこからジャンプしている人もいた。屋内プールにも飛び込み台はあった。プールの深さは3メートルくらい(not sure)から1.3メートル。いやだー、足が届かないところがある、と既にパニック。それに、その深い側からしかプールに入れないのだ(浅いほうには階段がない)。くー、仕方ない、と、深いところを早く脱出すべく、必死で平泳ぎ。疲れる。前に進まない。私が3かきしている間、Pは1かきで進む。下手なのである、私は。身長差の問題だけではあるまい。
同じレーンに80代とおぼしき女性が紫のシャワーキャップみたいなのをかぶって横泳ぎや平泳ぎで泳いでいたが、リラックスしていて水と一体と化していた。まったく休まず25メートルを何度も往復しているのだ。あたしなんぞ、25メートルの途中でも、ああ、もうだめ、沈む、とパニックになるというのに。そんな心理状態で泳いでいる私の足をいきなりPがふざけて掴んだりして(おまけに足が届かないところで)、本気でむかついた。わかるまい、泳ぎの達者の人にそうでない人の心理状態は。
イマトラのホテルのプールでのほうがよっぽど上手に泳げていた。リラックスしていたのよね。足が届くし、短いプールだったから。25メートルプールにいると、小学校時代の大嫌いだったプール授業を思い出して、不安感がぞぞぞーと出てくるのだ。だが、16歳のときはアメリカでちゃんと顔をつけて泳いでいたのだ。おまけに飛込みスタートまでしていた。あれは本当に私だったのか。
背泳ぎなら平気なので、結局こればっかりして往復していた。平泳ぎを練習しろとP先生は言うが、気持ちとしては「っるさいわね、泳ぎたいように泳がせろ」であった(後半のみ伝えた)。運動になりゃいい、というのが水泳の第一の目的である。
Pも午後からミーティングがあるし、私も仕事があるので40分ほどで切り上げた。トータルで200メートルくらい泳いだ。今回は急いでいたので、サウナには入らなかった。
ロッカールームに戻ると、お年寄りがたくさんいた。歩行器を使っている人もいる。そうか、水の中だと動けるものね。
この施設は、英語話者の利用が多いのか、パンフレットも英語版があったし、そこここに英語でも説明が書いてあった。受付の人も英語が達者であった。この間行ったところのように、みなの視線を感じるということもなく、外国人に比較的慣れているという感じであった。(見てもいいのに、私の完璧なプロポーションを。)
場所はわかったし、近くなので今度は一人でもいける。朝6時から8時半までだと3ユーロでいいらしい。学校の授業もないだろうし、これを狙うか。そんな朝方の生活ができるのかっ。