書こうと思って忘れていたことがある。前回フィンランドに来たとき、日本からオクソのサラダスピナーを持ってきた。高さがあるのでスーツケースには入らず、機内持ち込みのバッグに入れた。軽いので別につらくはないが、嵩張っていつもより大きな荷物になったことは否めない。
なんでわざわざ日本から持って行ったかというと(おまけにアメリカの製品を)、Pが以前、フィンランドではsalad spinnerは使わない、売っているのを見たこともない、と断言したからだ。じゃあamazonで買おうよ、と提案したが、「あんまり物を増やしたくないので、不要なものは買いたくない」とも言っていた(その割にはコップはよく買う)。ほぼ毎日、夕食にはサラダを食べるので、毎回「ああ、salad spinnerが欲しい〜」と思い、ついに「文句を言われようと、これはあくまで”あたしの”サラダスピナーだから」と前回持っていった次第(日本のアマゾンで購入)。使ってみればやっぱり便利なので、Pも文句を言わなかった(それみ)。
後日、ストックマンに行ったら、色々な種類のサラダスピナーが店頭に並んでいたのを発見。あるじゃないのよ。大体、デパートにめったに行きもしないPの商品availability知識を真に受けたのが間違いであった。でもまあ、オクソのようなおしゃれなデザインでもないし、片手で押すだけで水切りできるものはなかったので、持って行って良かったと思ったのであった。
で、今回フィンランドに来た日、空港からの車の中で(ああ、このことも記録しておかねば。後述)、「I have bad news」とP。え、何よ、と不安になるが、にやにや笑っている。さっさと言いなさい、と言うと、サラダスピナーをディッシュウォッシャーで洗ったところ、鍋や食器の間にキツキツにつめた状態だったので、バスケットがゆがんでしまったと告白。本気でむかつき、罵り言葉が思わず口から出ました、あたくし。「そんな言葉で怒ることないだろう」「人のもの壊しといて、説教ですか。レタス洗うくらいで、なんでディッシュウォッシャーに入れる必要がそもそもあるわけ。水洗いで十分でしょうよっ」とひともめ。「壊れてはいない、ちょっと蓋をするときに工夫がいるだけだ」と言うが、何を言われても、「せっかく日本からわざわざ持ってきたものをこのー」と私のイライラは納まらない。「そんなにすごくゆがんでいるわけではない」と言うが、こんな状態であった。

蓋は素直に閉まらない。がたがたと動かし、きちんと閉まっていなくても無理矢理真ん中の出っ張りを押せば、カタンとバスケットにはまりスピンし始めるので、使えないわけではない。でもショックであった。買って間もなかったのに。
もう見慣れたので当初のイライラはない。でも自分が気に入っているものをここに置いていくのはよく考えてからにしよう、とは思ったわさ。