Kaye2006-12-01

東京。朝5時起床で築地市場に行ってきた。「えー、一人でいってきてよ」と早起きしたくない私はぐずっていたのだが、まあ、世界一大きい市場ってことだし、見るのもおもしろいかも、とPにつきあう。
まだ外は真っ暗の5時半の地下鉄でももうちらほら通勤の人がいる。その中に、ゴム長を履いてバスケットを持ったおじさんが乗っていて、あれはまさしく魚を買いに行く人、といういでたちだった。新鮮。
魚市場につくと、まあ活気のあること。ぼさっと突っ立っていては危ないくらい、ちょろちょろと荷物を運ぶtrolleyみたいな車やバイクが行きかい、「ちょっとごめんよ!」とお兄さんに言われたりして、「仕事の邪魔して申し訳ない」という気分になってしまった。とにかく皆さん、大忙しなのである。観光客がぶらぶらしてたら、鬱陶しいだろう。
各店には、見たこともない魚がいーーーっぱい並んでいた。魚をその場でさばいていたりして、床は血だらけ。蛸を売る店では、「観光客へ。買う気がないのに蛸を触るな」と英語で書いてあった。そりゃそうだ。2005年の5月までは、まぐろの解体ショウもあったらしいのだが、観光客が商品を触ったり、とにかく仕事の邪魔になるということで、もうやめているらしい。
競りをしているところが見たいとPが言い、私も見てみたかったので、ずんずんと歩き続けて別の棟へ。冷凍した大きな魚がごろごろ並べてあるところで、たくさんの人が競っていた。auctioneer(というのか)が鐘を鳴らし、何を言っているかはさっぱりわからないのだが、叫んでいた。飛び跳ねながら叫んでいるauctioneerのおじさんもいた。fascinatingでじーっと見ていたら、私が立っていたところに魚を並べるとかで、「すんません」と笑顔で言いながら、お兄さんが凍った魚をフックにかけてすべらせてきた。わー、I'm on people's wayだわ、と恐縮。
しばらく見学し、寒いので競りをしている場所を離れた。道路を渡ろうと、次々と走ってくるトラックなどが途切れるのを延々と待っている間、ふと競りをしている方を見たら、その棟の壁に「関係者以外立ち入り禁止」と4ヶ国語くらいで書かれていた。うひゃー、堂々と歩き回ってしまいましたが。すみません。誰も出て行けって言わなかったし、道を譲ってくれた人までいたし、全然気づきませんでした。はずかしー。
その後、朝ごはんを食べようと、寿司屋や食堂が並んでいる界隈へ。朝から生魚は欲しくない、とPは言い、生魚があまり得意でない私も同意。寒いので暖かいものが食べたいと、定食と書いてある食堂へ入った。他のお客さんは、市場に働きに来る人が多いようで、これならおいしいところに違いないと思い、銀だらとカレイを頼んだ。食事はおいしかったが、どうもそこのおばさんは観光客が嫌いなのか知らんが、愛想のよくないことこの上なかった。他の客には色々話し掛けたり、普通に対応しているので、いつもあれほど感じ悪いわけではなさそうだった。なんだかね。
食後、別のお店が並んでいる通りをぶらぶら歩いてみると、大勢の観光客が並んで待っているくらい人気の寿司屋もあった。ネタが新鮮なことに間違いはないが、朝7時から御寿司を食べるくらい皆さん、寿司好きなのね。
早起きをしぶっていた私だが、行って良かった。競りも間近で見てしまったし。