昨日は再びレーストラックへ。気温8度くらい。風が強く、タイムを計ったり、写真を撮るだけの私は冷えた。整備に集中して、なかなか昼食の時間にしようとしないPに本気で切れるくらい、寒くてひもじかったさ。昼食は、やっぱり叩き伸ばして揚げたポークだった。ソースは前回のgravyとは違い、マヨネーズベースのもの。ポテトもfrench friesではなく、切って素揚げしたものがごろごろ。量が激しいことに違いはない。

前回同様、ポークは全部たいらげてしまった。ポテトも数個を残したくらい。人間、寒いとカロリーが必要となるのだ。
Pのカメラも私のも、猛スピードで動くものを撮るような上等なものではないため、どちらで撮ったものも失敗作ばかり。道路しか写っていなかったり、車のお尻がかろうじて入っているもの、逆に先端だけのものなど、傑作の数々。スピード感あふれる、ぶれぶれの写真だらけであった。とほほ。最初は、トラックの中にある島まで歩いていって、そこから撮ってみた。ハンドル操作を間違って、島に乗り上げてきたらどうすんのよ、と思っていたのだが、そうなり得ないコーナーをPが教えてくれ、そこに立った。でも、さすがに道路に近づく気にはならなかったが。ズーム機能フル活用。*1
「Leave the island AFTER I drive out of the track」と言うP。当たり前じゃ。「I don't wanna run over you」
でも、Pが何周か走っている間に、もう一台サーキットに車が入ってきてしまい、「あの車もPの車に続いて、さっき出て行ったよね、今、誰も走ってないよね」とどきどきしながら道路を渡ったのであった。ロードランナーのコヨーテみたいに、何もいないと確認して道路を渡ろうとしたら、いきなりビュンッと車が走ってきてしまい、背中にタイヤマークつけて横たわる自分の姿を想像しながら、小走りで移動した。
渡りきったところで、サーキットで働くおじさんが、笑顔でなにやら話しかけてきたのだが、あー、すみません、フィンランド語わからなくて、と言うと、おー、OK、と言って笑顔で去っていった。たぶん、いい写真撮れたか、とかそんな感じだったような気がする。
このおじさん、とても親切な人であった。日も落ちた6時過ぎ、帰るための片付けをしているとき、私はPにトラックの傍においてあるトランスポンダーを取ってきてくれといわれたのだが、全然見つけられなかった。トランシーバーで、「あんたの説明はさっぱりわからん、さっき左へ曲がれっつったじゃないか、何もないわよ」「右へ曲がるんだよ、右。そしたら黒白のコンクリートの壁があるから」「左っつったから左へ曲がっただけじゃないよ」とむかつきながら歩いていたら、そのおじさんが、「こっちこっち」と手招きをしてくれて、場所を教えてくれた。道路に置いてある三脚に乗っかった装置とバッテリーをつなぐ配線まで外してくれ、おまけにバッテリーは重いから持って行ってあげると言うのだ。私が受け取ろうとしたら、何か言いながら、バッテリーを上下に動かし、渡してくれなかったので、I guessed that was what he said. 私が持てないほど重いものではなかったのだが、お言葉に甘えた。いい人だ。持ってきたついでに、Pとなにやらしばらく話し、じゃあね、と事務所に帰っていった。彼の姿が見えなくなると、私はPに、「コンクリートの壁、黒白っつったけど、青と白だった」と報告。「青って言ったと思うけど」「言ってません」 人に何かを頼むときは、正確な情報を提供しましょう。
朝8時に家を出て、帰宅したのは午後10時半。労力のいる趣味である。結構な数のlapを走ったため、筋肉痛になるに違いない、と言うP。なるほど、そういうものなのか。休暇っつったら、のんびりしたい、と思うのが私の性格だが、じっとしているのがストレスになるようなPには、ぴったりの趣味と言えよう。それに巻きこまれた感もなくはないのだが、おもしろくなくはなかった。

*1:後日:撮った写真はブログには載せてほしくないそうなので、消した。