今日も夕方母の見舞いへ。病室へ向かうエレベーターでは、男性医師とその女性患者と一緒であった。女性は入院しているわけではなく、いったい自分の話をしているのか、入院している家族の話をしているのかよくわからないが、私がすぐそばにいるというのに、症状をこと細かく話し続けていた。便がなかなかでないんだってさ。

病室へ行くと、母はラジオを聴いていた。顔色もよく元気そう。昨日私と話したときはまだ麻酔から完全にさめておらず、「何をしゃべったか全然覚えていない」と言っていた。強烈だなあ、全身麻酔は。

担当医師に痛いところはないかと聞かれ、「別にありません」と答えたら、「そんなら退屈だねえ」と言われたらしい。笑える。痛ければ退屈じゃない、ということにはならんが、食事療法だけのために病室にいるというのも確かに退屈だろう。sudokuを10枚ほど大きな方眼紙に書き写したものを持参していた。さすが。

看護師がくれたという入院生活の説明を見てみると、食事の欄に書いてある「3分粥」の隣にご飯の入ったお茶碗の絵が入れてある。そしてその淵にはどうみてもエビフライとしか見えないしろものがそえてあるのだ。「スプーンじゃないの?」と母は言うが、どの角度から見てもエビフライだ。「お粥だしておいてエビフライがおかずってことないよね」と笑ったが、どうなのか。お粥食が始まるのはあさって。確認したい。

今日の祖母は、母の入院をしっかり理解しているようである。今朝、父が洗濯機をまわし、だが干すのは祖母にやってくれるか、と頼んだところ、「うんうん、だいじょうぶ、やるよ。100%だいじょうぶ」と、はりきって干したらしい。夕方取り込んできれいにたたむまでやったらしい。元気なばあ様。