New glasses

オーダーしておいたメガネをピックアップ。日曜なので人もわさわさと多い。購入時に「7日はこの売り場を女性用にリラックスできるような空間を作ったり、色々変えますので、良かったら遊んでいってください」などと店員が言っていたので、どう変わるのか少し期待して行った。

うーんと。まあ、確かにいつものメガネのディスプレイ方法とは変わっていた。テーブルクロスのようなものが各テーブルにかけてあり、売り場の真ん中には食事のように見立てたテーブルセッティングもある。お皿の中身は貝殻とかその手の目に涼しげなもの。あ、神経にさわる今風な言い方をすると、「目に涼しげなものたち」ってやつですか。カラークロスを胸にあてて自分にあうレンズやフレームの色を確認するコーナーが設けてあったり、メガネをオーダーしている人たちには、お茶やお菓子を出している。ふーん。暇なら友達も一緒にどうかな、と思って出かける前に電話をしたのだが、都合が悪くてだめであった。この程度のイベントにわざわざ暑い中つれてきたら、嫌われていたかもしれない。
おまけに、単にピックアップするためだけに行った私には、メガネの調整をしている間もお茶もお菓子も何も出ない。別にすごく欲しいと思ったわけでもないし、出さなかったからと言って悲しいわけでも、腹が立ったわけでも、疎外感を持ったわけでもないが、「ふーん。ないのね」とちょと思た。小さい「つ」を入れない程度に。
この店は社員教育が徹底しているのだろう、店員は商品知識も豊富で、説明も詳しく、毎回行くたびに感心する。今日、新しいメガネの調整をしてくれたおじさんも(なんとか眼鏡士という名札をしていた)、色々なことを丁寧に説明をしてくれた。最近にメガネの蔓はまっすぐなものが多いのだが、私の耳にはもうっちょっと曲げないと前にずれてしまうと言う。曲げると、かけているときは髪の毛で耳の後ろは隠れるので見えないが、外したときに蔓の部分の角度が曲がっているのがわかることになるがそれでもいいか、と聞かれた。いや、そんなことは別にどうでもいい。せっかく今風なまっすぐな蔓なのに、わざわざ曲げてデザインが変わるなんていやだと気にする人がいるのかな。だってずれるのいやじゃない。「全然かまいません」と伝え、調節してもらった。押し付けられるような不快感はないかなどと何度も聞かれ、合うまでやってくれた。
レンズの上にはフレームがついていないデザインだが、透明な糸を張って固定しており、乱暴に扱うとその糸が切れる可能性もあるし、徐々にゆるんでくる可能性もあるらしい。たまに店によってくれれば、糸は無料で張り替えるとのこと。鼻にあたるパッドの部分の金属は、他の金属より柔らかく、何度もはめたり外したりしているうちに徐々に広がるらしい。これもたまに持っていけば、無料で調整してくれるとのこと。ついでにサングラスの鼻パッドも治してもらった。ぴったり鼻にのっかって、前にずれなくなった。なるほど、こういうことなのね。今持っている他の2 pairsのメガネは一切そういう調整をしてもらったことがないので、いずれ治してもらおう。
調節終了後、ケースとメガネ拭きのクロスを選び、商品を袋に入れてもらった。そこでさよならかと思いきや、地下一階の売り場から一階の出口までわざわざ階段を上ってお見送りまであった。すごいよなあ、日本って、客は神さん。
かけてみた印象は、やはり寒色系なので、少し顔が暗くなるかなあ。まあ、他と違う感じのものが一つあってもいいと思って買ったので、これはこれでいいんだけど。よく言えば「かしこそう」、正直に言えば「口うるさげなババー」度のかなり高い見た目となる。
乱視の度数を一段階強くしたというのは、確かにモニターを見ていて実感する。いつもよりクリアだ。見えすぎという感じがしないでもない。これは慣れだろう。早く慣れたい。