SAMSARA eau de toilette

らしくないものを買ってしまった。ゲランのサムサラのオーデトワレ。白檀の香り。濃い。オリエンタル。セクシー。大人。だって、イメージはこれ。

これは香水のadだが、どちらにしても、あまりに自分とかけ離れていてぶっとんでしまった。
ふらふらっとデパートに行ったついでに、ゲランの売り場で色々匂わせてもらったのだ。店員さんはそっりゃーもう大変な商品知識で、詳しく説明してくれた。何本もムエットにスプレーをしてもらったので、どれがどの香りがわからなくなったのだが、「おききしましょう」とクンと嗅いだだけで、「これはXXですね。今はミドルノートになってます」と説明したりして、かーっ、プロ、と感心した。
この香水のボトルは賞をとったらしい。坊主が座禅を組んでいるという形だそうな。キャップが頭で、金のラインが手らしい。
いつもは軽めのさわやかなものしかつけない。資生堂の薔薇園はもう製造中止になってしまったが、20代半ばから愛用している。KENZOのフラワーも衝動買いしたのだが、実はあまり好きというわけではない。ちょっと濃いと思っていた。そんな私がサムサラ。1989年デビューの香りなので、クラシックというわけではないのだが、1925年デビューのシャリマーと悩んで、「たまにはこういう女っぽいのも良いかも」とサムサラに決めてしまった。
アメリカかどこかの香水通販サイトで、これをつけてほしい有名人はNaomi CampbellPenelope Cruzと書いてあった。I have NOTHING in common with them. evening wearにお勧め、と書いてあったのも困る。夜でかけるときもジーンズだのカジュアルなパンツだのである私が、このような大人の女性の香りをまとっていいのか。服もあわせて買わなきゃいけない感じがしてきたな。
「精神的調和がとれ、寛容で自信にあふれた魅惑的な女性をイメージした」というのも、「神経衰弱ぎりぎりの女」である私がつけたらいかんだろう。つけてるうちに精神的バランスのとれた女になれないかな。
次は赤いドレスか。