フィンランド人のPが、"All Asian people look the same."と言った。"You just haven't seen enough Asians to tell the difference"と言っておいた。だが、よく話を聞いてみると、年を取っても若い頃と同じだ、ということを言いたかったらしい。because of the way he phrased it, 個々の違いがわからないという意味かと私は解釈したのだ。(つーか、誰でもそう解釈すると思うが。)

「日本人は中年になってもほとんど太らなくて、西洋人がビール腹でだぼだぼになっていても、筋肉質の割れた腹を見せながらジムでワークアウトして、ヨガとかもやってそうで、女性もいつまでも細くて、とにかく君たちは年を取らない」

「日本にだって、ぽちゃぽちゃしてくる人はいるよ」「それはwestern foodを食べている人たちだ。和食だけ食べてればならない」

この会話を今朝6時過ぎにかわした。暑くてぐっすり眠っていなかったので、電話が鳴ると驚いてすぐに出た。"Did I wake you up?" 毎回この台詞だ。来日中に、夕方電話をしてきたときも同じことを言った。あたしの電話に出る声は寝起きの声に聞こえるのか。ま、今朝は、yes, he did wake me up. 今カリフォルニアに出張中だそうだ。"What time is it?"と聞くと、"I think it's around 7 in Japan."との答え。ふーん、と思い、ぼーっとしながら相手をして、ふと時計を見たら6時過ぎ。"P, it's a little after six"というと、わー、daylight savingが日本にはなかったのだなそういえば、すまんすまんと謝っていた。いや、あったとしても7時じゃん。

半分寝ていたので、他に何を話したのか記憶にないのだが、「今朝ジムに行ったら、異様にハッピーでポジティブな女の子がいた。Kayもカリフォルニアに来てそういう人に会えば、そのシニカルな部分をget rid ofできるかもしれんぞ。」と言われたのは覚えている。「Why, you think I'm cynical?」「Well, no, not cynical, I suppose. Ironic.」Thanks for the clarification. あ、こういうとこ?

私は5年近く南カリフォルニアに住み、自分にはあわないなあと結構惨めな思いをしていたが、やはりこの「異様にハッピーでポジティブ」系な人間が多いところだったからだろうか。少なくとも表面的にはハッピーでポジティブ。5年の間に私がしっかり身に着けたのは、"superficiality"である。I can be so disgustingly friendly, and not mean a word I utter. "Make sure you give me a call, OK? We'll do lunch!" Gaaawwwwd. 当然当然、substanceのある良い人もたくさんいることはfor the recordで述べておく。
ああいうほぼ常春のような気候のいいところに住んでみると*1、I need four distinct seasons to be able to function as a human beingということに気付いた。秋には美しく色を変える木々や(palm trees are ugly)、夕方の長い影を見てちょっと物悲しい気分になってため息をつきたい。毎日吹雪くような冬はいやだが、ちゃんとウールのコートを着る必要があるくらい寒くなる冬がないといやだ。寒い冬があるから、春が来ると嬉しいのだ。風が柔らかくなるのを肌で感じ、空気に花の香りが混じり始め、それまで凍てつく空気にこわばらせていた体をゆったりリラックスさせる。そして出来れば湿気の少ないさわやかな夏。あー、湿気の少ない夏。それだけは南カリフォルニアは良かったな。少なくとも私が住んでいたときには、エアコンを使ったことはない。夜は涼しくなるし。ちょっとした羽織りものが欲しいくらい。Pが今いるところもそうらしい。
"So how's Hiroshima?" "I'm as active as a beached whale."
とりあえず、日曜の朝はもう少し寝かせてくれ。

*1:「ほぼ」である。南カリフォルニアにも四季はちゃんとある。違いが少ないだけで