私は携帯電話を持っていない。嫌いなのだ。実は、昔持っていたことが一時期ある。だが、鬱陶しくて捨てた。友達と待ち合わせをするときには、「あれば便利だなあ」とは思う。

先週末、Pと大阪で待ち合わせをするとき、携帯があったらなあと結構本気で思った。「何かあったら、携帯に電話する」と言われ、私が持ってないのだと言うと、"WHAT?!"と仰天していた。まあ、誰でも仰天するけど。

結局、彼は私の自宅の留守電に何時の電車に乗るなど色々情報を吹き込み、「リモートでチェックしてるだろうな」などと言っていた。すみません、留守電を聞いたのは、大阪から帰ってきてからでした。ぬはは。でも、結局大阪でちゃんと会えたではないか。ちょっとすれ違ったけど。携帯電話がない時代でも、人々はちゃんと待ち合わせをすることができていたのだ。現代だって可能なはずだし、実際大丈夫であった。

彼の携帯電話はNOKIAので、大きさも見た目もまったくメタルの巻尺のようだった。今、画像を探してみたが、見つけられなかった。「おもちゃだ」と言っていたが、まさにあれが電話だとは誰も思うまい。口から遠すぎるじゃん、と思うのだが、非常にクリアに音声は聞こえる。写真やビデオも撮ることができ、居酒屋でたれの中に湯豆腐を落とし、おしぼりでカウンターを拭きまくる私の姿もしっかり写真に撮られてしまった。余計なことを。

なぜ携帯を持たないのだ、とPに聞かれ、"Having a cell phone means people can actually contact me."と言うと、"You can just leave it off!"と言われた。まあ、そうなんだけどさ。

便利だろうなとは思う。うーん。めんどくさ。