梅雨も開けたので、エアコンを使うことにした。今まで扇風機だけで暮らしていたのだ。四方の窓を開け放てば、風はびゅーびゅー通るのだが、なんといってもこの湿気がたまらん。皮膚が弱いので自分の汗にかぶれる。

エアコンをつければつけたで、膝から下がだるくなって、あまり気分も良くないのだが仕方ない。

20代の頃、エアコンをつけっぱなしにして毛布をかけて寝ていたことがある。その夏は、教会に赤い靴を履いていって、踊ることをやめられなくなった少女が木こりに頼んだように、「私の足を斧で切り落としてくれ」と言いたいくらい足がだるくて気持ち悪かった(例えが長い)。電気代も激しく高かった。それ以来、どんなに暑くても、エアコンをつけたままで眠ることは絶対にしない。扇風機を自分になるべく当たらないようにして、空気をぐるぐる回している。熱気なんだけどね。

熱冷ましのためのアイスノンを枕に置くとまだ眠れる。枕が濡れるのでタオルは必須。最近は熱冷まし用ではなく、熱帯夜対策の製品として売り出されているものもあるようだし、shop aroundしてみようか。

大阪のホテルでエアコンをつけっぱなしにして眠ったら、翌朝半端でなく喉が痛くて驚いた。風邪を引いたわけではなかったので、なんだったのか不明だが、抑えると腫れている感じまでして、かなり痛かった。

出張で来日し、この1週間ずっとホテル住まいのPは、疲れもあるのだろうが体調をくずしているらしい。途中に台湾まで飛んでるわけだし。こんな蒸し暑い時期に来ずに、次回はもっと気候の良いときを選ぶように勧めておこう。明日フィンランドへ帰国後、次の日にはアメリカへ出張らしい。過酷なスケジュールとはこれをいうのではないのか。でも、仕事は彼の趣味らしい。interestingだから、いやではないそうな。かっちょえー。まあ、CEOやってて、仕事やだよー、会社行きたくないよー、とか言ってられないだろうけど。

そうそう、Pと乗った大阪のタクシーの中に、人材育成会社?かなんかの冊子が、助手席のヘッドレストの袋にたくさん入れてあった。"What's this?"と言うので、中身を見てみると、「週に2回以上部下を叱る上司のみなさんへ」などと書いてあり、それを訳してやるとやたらと嬉しがって、中身を全部訳せと言う。もう忘れてしまったが、要は、馬鹿に何を言っても通じないし、人を変えることはできない、そいつを雇ったのが間違いだったのだ、などと書いてあり、うちの会社では有能な人材を紹介するとかなんとか、そんな内容だったと思う。Pは非常に喜び、これ持って帰る、とポケットに入れていた。最高経営責任者として、やはり色々ご苦労が多いようである。