この間舌が白かったことがあったので、漢方医学ではそれはどういう意味なのかと先生に聞いてみた。「おお、白かったですか。一般には胃腸に負担がかかっているということです」とのこと。「薬でですか?」と聞くと、「いえ、食事などで」との説明。甘いものの取りすぎなどで白くなることがあるらしい。くー、どんぴしゃりだよ、先生。舌一枚見せただけで、先生は私の食生活までわかってしまうのね。
「地図を描いたように白い人もいますが、そこまで白くないですね」ともう一度私の舌を見ながら言う。
子供の舌は、きれいなピンク色らしい。コケなど一切生えてなくて、「本当、きれいなんですよ」とのこと。
それが大人になると、それまでの食生活の積み重ねで、黄色っぽいのから真っ黒まであるらしい。真っ黒というのは糖尿が入っていたりするらしく、先生の診療生活の中でも数人しか見たことがないが、こげ茶色くらいはよくあるという。
「少し甘いものを控えるという手もありますね」とやんわりアドバイス。はい、気をつけます。